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2000年1月25日 (火)

玉石混淆


俗悪なものである、ジャーナリズムなるものは。
俗悪にして下世話、人の劣情をいやらしく刺激するものである、
たとえば人は人の不幸が大好きである、人が死に泣き辛がる様が大好きである、
もちろん人はセックスが大好きである、セックス記事が大好きである、下半身スキャンダル
が大好きである、自分のことは棚に上げて、いい子ぶるのも大好きだし、今まで
想像すらしたことのない卑猥な記事や写真に興奮することも大好きである、
一方で安っぽい正義だって大好きだし、世の中の本質みたいなものを穿った記事を読んで
目から鱗を落とすのも大好きである。
高尚な趣味だって大好きだったり、ここは一番踏ん張って社会悪と対決したりするのも
大好きである。その一方でころっとファシズムってしまうのだって大好きだ。

ジャーナリズムにすらなっていないロクデモナイ代物、そして一見偉そうな社会の木鐸
様の偽者、地道に調べられた世界の裏側の絵図、さまざまなものが、玉石混淆して
ジャーナリズムだ。
ただし玉がなければ駄目だ、石もなくちゃあつまらない。阿りばかりの、部数や視聴率だけを
向いたものばかりになったとき、そのジャンルの商売は終る。
俗悪な週刊誌の広告を出さない、エセ木鐸(いやホンモノの木鐸ってのもかなりイヤだが)
上等といって対決姿勢の大出版社の週刊誌、じゃあヌードやめてそろそろ硬派雑誌の時代?
なんて嘯く中出版社の週刊誌、2000年は面白い、混乱と騒乱の時代のようだ、
仕事のし甲斐があるもの、ぼくのようなエセ作家には。

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