« アメリカの敵(映画の企画書じゃありません) | トップページ | 最近貰った本 »

2000年10月21日 (土)

河野太郎氏・後半


選挙法の改正案が衆議院に回ってくる。非拘束名簿方式への変更は、原則
として賛成。拘束名簿方式よりもずっと良い。ただし、選挙費用の規制は
どうするのか。
問題は、この改正の手続き。過半数を持っている連立が、自分に有利にな
る改正を、参議院のようなやり方で通すのは、まるでヒットラーのナチス
のやり方と同じではないか。それに、立法府の一員として、国会議員が自
分の院の議長の権威をないがしろにするのは許しがたい。青木さんが斎藤
議長を辞任に追い込んだのは、まるで隣の課で、課長が後ろから金属バッ
トで殴り殺されたのを見ているようだ。千葉すず選手が、CASの裁定に
たんたんと従ったのに比べ、議長裁定をないがしろにした参議院の与野党
の幹部は、自分で自分の首を絞めていることになるではないか。民主主義
を幹部議員がだめにしている。
結論として、非拘束名簿方式の方が良いが、選挙法の改正なんだから、審
議は慎重の上にも慎重であるべきだ。衆議院で本会議を飛ばしていきなり
なぜ委員会に付託しなければならないのか、よくわからん。この臨時国会
中にとおれば良いという腹で、審議すればいいではないか。この方式の導
入で、来年の参議院で負けないというつもりならば、この強引なやり方で、
もうその分は帳消しになってしまっている。参議院選挙で負けないために
は、こんな小手先のやり方ではなく、党の改革が必要なのだ。
参議院の問題なのだから、衆議院は口を出すな的な声が聞こえる。院の運
営の問題ならば、そのとおりだが、選挙に関することだからそうはいかな
いはずだ。
============================================================
■編集:河野太郎
■発行:河野太郎
●購読申し込み: http://www.taro.org/
●解除: http://www.taro.org/
●関連ホームページ: http://www.taro.org/
●ご意見・お問い合わせ:konotaro@msn.com

当レポートに掲載された記事は自由に転載・再配布できます。
但し、記事の一部を取り出したり改変しての転載を禁じます。
なお、メーリング・リストや掲示板への再配布も許可します。

|

« アメリカの敵(映画の企画書じゃありません) | トップページ | 最近貰った本 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 河野太郎氏・後半:

« アメリカの敵(映画の企画書じゃありません) | トップページ | 最近貰った本 »