怯える人々
野沢尚がネットの掲示板で苛められてぶちきれ、復讐を誓ってNHKで匿
名ネット社会を批判するドラマを。土曜にオンエアされたのだけれど、
予想された通りのカンチガイに横溢したもので2ちゃんねらーをはじめ
とするネットワーカーから嘲笑をかう。
マスメディアで仕事をしている人間の何割かはこういうヒステリーを起
こす。怯えているのだ、匿名の人々からの反撃に。なぜなら、もともと、
彼らは不特定多数を相手に仕事をしている。テレビでも、紙メディアで
も、信者的なファン以外の顔は見えない。業界内論争だってまともには
起きなくなっている昨今、そうなるとヨイショしてくれる周囲のスタッ
フと、ファン以外の声は耳に入ってこない。
この不安な状態のなかで、ネットでホンネを聞いたりする、ホンネとい
うのは元来が悪意に満ち溢れたもので、もとより作家だのなんだのはそ
んあことは承知しておくのが当たり前。そこを逆切れする。
要するに怯える人は臆病なのである。そして自信がないのだ。クレーム
上等、が物を作っている人間の覚悟だと思うんだけどね。ネット批判と
いう妙な正義に見を包んでいるつもりでも、チンケな裸身丸出しで泣き
喚いている幼児の姿が丸見え。でも人間ってそういうものだからなあ。
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