個人情報保護法案連続討論会が今日神保町で
行われる。
5月29日(火)18時30分ー20時
日本教育会館 第一会議室 千代田区一ツ橋2−6−2
ぼくは今日は狂言を見に行く、という仕事があるので行けない。
ぼくの仕事はそういう類のものだからだ。
行ける人はみんなにいってほしい。入場料500円がかかるそうだが。
ぼくはフリーランスのライターである。雑誌やテレビや単行本の仕事を
主にしている。自分で会社をやってはいるが個人商店であり、
いわゆる出版社とか新聞社、テレビ局には所属したことは一度もない。
そういう人間が誰かを取材しようとする。
いろいろ調べて、本人に連絡を取り、会ってお話を伺う。
新聞や雑誌やテレビの仕事だと、雑誌名や番組名とともに自分の名を
申し述べてお願いするわけだ。あるいは編集者やディレクターが名前を
出してともに会いに行ったりする。
そういう人間がまともに取材活動ができなくなる、というかまともに
取材活動をしているともしかしたら捕まる、というのがこの法案だ。
個人情報を守りましょう、という美名のもとに公人の個人情報だけが
守られる。
そしてこの法案は、記者クラブに所属しているような会社員である
ジャーナリストはその規制からはずれるようになっている。
どうなるのか、は火を見るより明らかだ。今でさえ、記者クラブが情報を
独占し(というか彼らは下げ渡される情報くらいしか持っていない)、
提灯記事ばかり書いているのだ。
そこを何とか裏技や特攻的取材を試みて新事実を明らかにしていく
それがジャーナリズムというものだろう。
自分の仕事の基本が揺らいでいる。
宮崎学氏は「わたしはこの法案が通ったら、必ず破ります」といっている。
http://www.zorro-me.com/2001-5/010528.htm
あらゆるフリージャーナリストが、この覚悟を持てるかどうか。
ぼくが持てるかどうか。勝負どころである。
ウェブ現代の記事も。
http://www6.plala.or.jp/X-MATRIX/hogohou/webg1.html
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