田中真紀子氏は「悪魔」と言った。
もう何度も書いたし様々な論客が語っている内容にもリンクしてきた
けれど、心底いま敵は官僚なのだと思う。
小泉純一郎氏の今回の控訴せずの英断、顔がこわばっていた。
大きな覚悟、首相になったときや国会で演説しているときより
数層倍の覚悟をした顔だった。
田中真紀子氏の孤軍奮闘、彼女を袋叩きにする人々。田中真紀子は
「悪魔」と言った。
いま改革を断行するものが恐れなくてはいけないものとは何なのだ?
アンシアン・レジームは自分の利権を保全するのに必死である。
それは一見巧妙に網の目のようにがんじがらめの強固さで塗り固められている
日本そのもの、のように見える。
だがもはや違うのだ。もはやそれは空洞になっている。
実は官僚自身が食い散らかした残骸を、官僚自身が風化させたのだ。
気が付いたら彼らの脚元にはぼろぼろの板子一枚あるきりだ。
小突けば大きく揺らぐところまできている。
揺らいで旧来の日本のシステムが消し飛んでしまったあとに、
どんなシステムを作っていくのか。
こうなると恐いのは、アンシャンレジームそのものではない。それを作り上げて
きた精神の方だ。「悪魔」とはそうしたもののことだろう。
悪魔はいろいろなところにいる。にこやかな悪魔もいる。人のいい悪魔もいる。
いっしょにいると心がなごんでもうどうでもよくなってしまう癒し系の悪魔
だっている。改革派の悪魔だっているのだ。
敵は官僚。官僚というシステムが生み出しつづけている
やりきれないメンタリティ。
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