アメリカ人の「宗教」
偶々見知らぬアメリカ人の部屋を借りて二日ほどすごすことになった。
ロサンゼルス西のウェストウッドである。
一度も会ったことのない、叔母の知人の白人男性のアパートである。
1ベッドルーム、ここにダブルベッド、クローゼットはバイクがしまって
あるくらいの広さ。デスクにはパソコンが数台機能的に。ディスプレイは
一つだけそれも隠れている。
ダイニングキッチンもソファがあり暖炉があり
食卓があり。キッチンは広びろとしている。バスタブありのバスルーム。
叔母独特キャラクターで(^^;)今回空港につくまで、他人の家に泊めて
もらうとは夢にも思っていなかった。いつものとおり叔母の家に泊まる
つもりだった。だが叔母の家は数ヶ月前崖崩れで崩壊していた(^^;)。
叔母から深い説明はなし。
いきなり連れてこられてこういうことになったから、である。叔母が
現在住んでるアパートにはぼくと妻が泊まるスペースはない。
どうぞどうぞと親切だったという家主は仕事でSFへ行っており留守。
音楽関係の人、という説明だけ。叔母との関係もわからず。
モノカキにこんな環境を与えるから、以下のようなことを
たちまちネットに書くことになる(^^;)。
邪推できるこの部屋の住人像。
音楽関係のエンジニア系の仕事、独身、30代前半、おそらく×イチ、
子供がいて元妻が育てている。
フィットネスに熱心でプロテインやヴァイタミン剤がたくさん。
バイクに乗り、ダンベルで体を造っている。
人生に悩むところあり、宗教はキリスト教、プロテスタントのようだが
それほど熱心というわけではない。ただ宗教的なものには深く興味が
ある。世界のさまざまな宗教やスピリチュアルなものに関する書籍など
がある。宮本武蔵「五輪書」の英訳など。
The Seven Spiritual Laws of Success だとかThe nine spiritual
principles for gettingeverything you want.だとかThe Complete Home
Healer だとか Body for Lifeだとかいったタイトルの本が並ぶ書棚。
美しく暮らしている、悩みがある、貧しくはない。アメリカ人の宗教と、
日本人の運命。縁はどういうふうに繋がっているのか。
いろいろ考えずにはおれない。十字架のキリストが描かれた小さな壷、
そしてトニー・ベネットのリサイタルのバックステージ・パス、
トニー・ベネットの自伝。安ワイン、ガネーシャ、香港製と思しき印鑑。
天井のファンの羽根から漂う、アメリカ人の宗教。
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