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2001年5月25日 (金)

「総理と呼ばないで」VS「水戸黄門」


ファイナンシャル・タイムズにいわれなくても、参院選、少なくとも民主党に
勝ち目はない。まあ、当たり前だ。敵失以外に得点できないのだから。
ハンセン病裁判控訴断念により、小泉政権は満塁ホームラン状態だ。

宮崎学氏が嘲うように、
http://www.zorro-me.com/2001-5/010524.html
今回の件は「水戸黄門」、まさに調整された
芝居に過ぎないのだろう。ハンセン病裁判控訴断念による、この問題の
解決は寿ぐが、やはり異常だったのは新聞がすべて断念決定の日の夕刊で
控訴の線でもはや決まり、と書いたことだ。あの日のかなり早い段階で
控訴断念は官房レベルで決まっていたはずだ。それを新聞が気が付かなかった
としたらもう恐るべき機能不全だし、気が付いていてあの記事を作ったとしたら
国民に対する立派な詐欺行為である。

まあ、詐欺行為をするゴロツキが新聞記者の百年前から変わらぬ実像だから
どのへんが真相かは推して知るべし。ニュースステーション出演の
朝日新聞「編集委員」氏の鉄面皮もまあ当然の面構えというところか。

本当にあの決断を生み出したのは当然ながらハンセン病患者の方々の「実(じつ)」
である。抱えてきた歴史である。その大きさ重さを考えれば、他の決断は
ありえない。ところがこれまでありえない決断を続けてきたのが大日本官僚機構
なのだ。それは数十年自民党と持ちつ持たれつだった。小泉氏がそこに「本当」に
風穴をあけるのか。

フジテレビの再放送枠で三谷幸喜氏の「総理と呼ばないで」が昨日からはじまった。
ライオンヘアーの田村正和、その支持率の落下ぶり、失言癖と、三谷氏が
森政権下での再放送を熱望していた作品が今、放映される。
政治への理想を語って大学生を官房長官に据えるがその実政権の延命だけが
夢、という「総理」。

我々がしまらない顎で笑っている間に官僚が彼らにとって適正な仕事をする、
いつものように。
そして地獄へと道は一直線に向かっていく。
昨日も書いたけれど悪魔は一見人当たりが良い。
そして優秀な演出家だ。
戦うにはやはり田中康夫知事のごとき毒饅頭のようなキャラクターが必要だ。
「しなやか」と彼は言っている、悪魔とその下回りに対応するには
まさに蒟蒻やグニャラくんのようなグニャグニャさが必要だ。
そして決して折れたり切れたりしないしぶとさが。

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