« 皆既日食ペルー震災そしてブッシュの底の浅さを思う | トップページ | ブッシュを「アスホール」田中外相英語うまいじゃん »

2001年6月25日 (月)

アラブとイスラエル、バチカンと正教会は諍うが


宗教なんか恐くない、と橋本治氏が言ったのはサリン事件がおきた年。
もう五年が経ちます。宗教はすでに役割を終えた古代的な知恵である、自分の頭でものを考え
られるようになった人間には宗教はいらない、少なくとも恐くない、ということ。
キリスト教的な一神教と仏教的なものの考え方の違い、など氏の「宗教なんか恐くない」
マドラ出版を読めば目から鱗が千枚落ちる。まあ一冊ちゃんと読んでいただかないとこの
目鱗感は理解してもらえないはず。そういう風にかかれている本だから。

その落ちたところから自分の頭で考えることで、いろいろなことがわかっていく。
すると自分の立っている場所の危うさとか、日本と言う国の立っている場所の危うさとかも
わかってくる。
自分でものを考えないから辛いのだ、だからすべてが澱んで動脈硬化を起こしてしまうのだ、
人とまともに話したり付き合ったりすることすら難しくなる、ひどくよどんだ空気。

そのよどんだ空気を利用して儲けよう、という類の宗教もあろう。悪徳商法もあろう。
政治もあろう。
でもそれを見分けることができる人間でありさえすれば、恐くない。

宗教が問題なのではない、のだ既に。宗教を特殊なものと見せているもののヴェールは
もはや無くなっているのだ。だけれどそれがわからない、わからなくさせているものが
あるからだ。

人権も宗教になる。会社も宗教になる。そうなると人は自分の頭でものを考えなくなる。
逆にいえばものを考えないことに慣れきっていると、宗教無しに生きていけなくなる。

そして無宗教だなんて思っている日本人が、世界で一番モノを考えずに生きている。
曖昧な神を曖昧に信仰したまま生きている。

|

« 皆既日食ペルー震災そしてブッシュの底の浅さを思う | トップページ | ブッシュを「アスホール」田中外相英語うまいじゃん »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: アラブとイスラエル、バチカンと正教会は諍うが:

» 【書名】 宗教なんかこわくない! [PukiWiki/TrackBack 0.1]
[一覧] 書籍一覧 【書誌目次情報】 宗教なんかこわくない! [マドラ出版 1995/07/15] 【書名】 宗教なんかこわくない![文庫版] この本の要約 † ↑関連情報 † 1996年 第9回新潮学芸賞受賞作品 ↑この項目に関するオンラインリソ... あ、ごぶさたしてました。そうですか、ヨットマン知り合いですか。明るいし純粋ですよねえ彼は。それにしてもやっぱりブログは作りやすいし読みやすいしでいいですね。 ではまた! [続きを読む]

受信: 2004年10月10日 (日) 00時17分

« 皆既日食ペルー震災そしてブッシュの底の浅さを思う | トップページ | ブッシュを「アスホール」田中外相英語うまいじゃん »