田中外相は闇を暴露しつづけている、と英紙が書いた。
ファイナンシャルタイムズの今日の奴でミチヨ・ナカモトの署名で
勘所をつかんだ原稿が載ってます。
Tanaka reveals murky dealings
by Michiyo Nakamoto in Tokyo
以下は抄訳。間違いもあるでしょ(^^;)。
「田中外相は外務省の「闇」を暴露しつづけている」
(前略)
田中外相はその存在が巻き起こした嵐で、外務省と言う西欧の外交官から
日本でも最もエリート意識が強く秘密主義的な役所と思われている場所の
闇深く濁った世界、その政治的で官僚的な他人の陥れや、政策の深い不一致、
隠された利権の存在などといったものについて大衆の目を開いた。
(中略)
彼女の発言についてリークがあると守旧派や学者たちは彼女が日本の外交政策に
無知すぎる、などと責めたてる。最近では、いくつかの新聞がこの非難の合唱に
加わっている。慶応大学の草野教授は彼女は日本の外交の基本をわかっていない、
といい罷免を主張している。
しかし、田中外相が言っている、マキアベリストたちが自分を陥れようと
しているという話のほうがずっとしっくりくる。たいがいの人が今の事態の裏には
鈴木宗男の意向が働いている、とみているがなんで彼が外務省に力を持っている
のかは全然不透明なのだ。
機密費問題という問題は確かに存在するのだ。誰もがその処理の仕方には不満を
持っているし、外務省の不透明な体質はいいものではないと感じている。
外相のやろうとしている改革が必要であることの、これは明らかなサインである。
ラジカルな変化が必要なのだ。彼女が大衆に支持される由縁だろう。
「田中外相の、ミサイル構想について議論したいという説はちっともおかしなこと
ではない」と前外相の息子でもある河野太郎議員も言っている。日本にいる
西欧の外交官たちの多くに田中外相のわかりやすいやりかたは歓迎され
ている。「彼女のアメリカの防衛構想への疑問は正しい疑問だと思う」と
EUのスポークスマンであるエテュエンヌ・ロイターは言う。
小泉首相は田中外相を守るべく良く頑張っている。ただし彼は参院選を来月に
控えて、彼女を罷免せよとの声の大きさと彼女が遂行する根本的な変化を求める
大衆の声の大きさのどちらを取るか。厳しい選択を迫られている。
最後の一文はほとんど皮肉と言うか、これで外相を罷免させたら小泉に改革は
無理、あるいはその意志無し、ということだもんな。
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