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2001年8月

2001年8月31日 (金)

小泉氏のブームがカネに変えられるうちに


小泉債を出しておくべきだったねえ。
まあでも日本人は暢気だから、これでもまだしばらく小泉人気なんてのが続くのかもしれないなあ。
そうしたら最悪だね♪。

国際公約をあっさりと破り、柳沢氏が本当に近いことを口走ったので株は暴落している。でも、だったら最初から本当のことを言ってれば良かったのだ、少なくともまだましだった。ずっとずっと日本はそうだ。嘘ばかりついて体面を取り繕っているつもりになって、実は世界中から笑われ侮られている。そして残念なことは確かに侮辱に値することばかりしているということだ。

そして改革についてもダメダメだ。栗本先生に伺おう。
http://www.homopants.com/column/index.html
「道路だ、港湾だの16種に及ぶ項目ごとの比率(シェア)は去年と1パーセントと変わるものはひとつもない。問題となってきた道路特定財源は、その一部を他のところに回していいということで「決着」しそうだ。私は聞いていなかったのだが、実は小泉自身が参院選のどこかの応援演説で「道路予算のうちいくらかはほかのところに使っていいというのが道路特定財源の見直し(の実体)」だと演説していたということらしい。それだと、官僚も族議員もまったく痛くも痒くもない。それじゃ官僚になめられて当然だし、国民にはただの「詐欺」になる。」

しかし実はみんなが確信犯で、結局は何もわかってなかった初心な我々も罪が深い、ってそういう結末なんだろうか。なんだろうな。

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2001年8月30日 (木)

もう経済の暗いネタなんて考えたくも書きたくも


ないのに。
はっきり言って、ネヴァダ・エコノミック・レポートさんの書くことを読んでいるともう絶望なんざ通り越しますな。ただ思うんですが、我々は好むと好まざるとに関わらず、生き方を変えることを迫られているわけです。
まあ、歴史が動くってのはそういうことでもあります。
悪魔のような資本主義者になって頑張るって言う選択だってあります。ただそれには、資本が必要。
たとえばそれは、私にはありませんな。海外に預金も何も、日本にだって預金なんかないです(大威張り(^^;))。

株が暴落し、円がバカ安値になり、ハイパーインフレになって戦争がぼこぼこ起きたときに、どういう風に生きるのか、ということを真剣に考えてみてもいいかもしれない。
それは、別にそんな時代にならなくても、必要な生きる哲学なのかもしれない。
それを忘れ去っていたことの方が、人間という動物として狂っていた、ということなのではないか。

資本主義者はクリアに自分たちの哲学を認識し、実践している。それに対して、われわれは、クスリを食らわされ実験動物のように欲望に従って暴れまわって自傷行為を繰り返していただけなのでは。

さてところでネヴァダさんによると日経平均でなくTOPIXが問題で、これが1100を切るのが一つの契機となるようだ。
今日は、1102。まさに瀬戸際ですな。
http://www.collectors-japan.com/nevada/index.html

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2001年8月29日 (水)

株価11000円をわり、いよいよですね


株が11000円をわったねえ。
ネバダ・エコノミック・リポートさんによれば、ここで日銀が金融緩和をどのくらい行うか、が勝負みたいですね。たっぷりと行ってくれれば一時株価は回復して、それでIMFの先遣隊を九月末に迎える、と。やらなければ株価は5000円も夢じゃない、そうです。ひゃあ。5000円は凄すぎる。でも8000円が底説というのは日本生命の株式含み損益が赤字になるラインだからというもので根拠は何もないそうで、そうですよね、ことここに至ってはもう何が起きても不思議ではない。
ということで株価11000円割りの記念書き込みでした。ホントは30日に書いてるんだけど記念だから29日の日付にしとくね(^^;)ズル
http://www.collectors-japan.com/nevada/index.html

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2001年8月28日 (火)

失業率5%?デマとばしてんじゃねえよ(゜Д゜)ゴルァ


いや別にそんなに怒ってるわけじゃないんですけどね(^^;)。
2ちゃんねる瓦解寸前記念でちょっと(゜Д゜)ゴルァ と言ってみたかったの。

FTとか毎日読んでるわけだが、そうすると日本の失業率の話がここのところ連日出ていて、4パーセント台だというがそんなわけないじゃん、だいたいここのところ発表されている首切り(リストラと言う言葉をこの意味で使うのはやめよう運動実施中(^^;))の人数を見ていればわかるよな、と書いてあって全く同感である。ようやく5パーセント、と今日発表した。当然5パーセントも嘘だろう。
株はまたまた下がってこれはついに11000円割るかなという状況。大台と思っていたものがどんどんクリアされていくので7000円とか言っていた冗談が冗談じゃなくなりそうな気配もあり。国際金融資本の冷徹な目をもつコレクターズジャパンのネヴァダ・エコノミック・レポートの地獄のような未来予想(円安はドル600円にまで進み、ニューヨーク行くのに格安で現在の40万円が必要になる、景気は落ちているし銀行預金は引き出せなくなるからカネなんかなくなって海外どころじゃなくなる、といったような)がにわかに現実的に思えてくる。
http://www.collectors-japan.com/nevada/index.html
そりゃあ相手も汚いが、汚いのが資本主義だとすればモラルがどちらに味方するかはもう自明。負けはやはり負ける方に原因があるのだ。

しかしたとえば「通貨が堕落するとき」なんかよりずっと早く壊滅はやってくるんだな。ソ連が崩壊するんだから、日本だって崩壊する。新しい政府の頭目と綱領はどんなふうになるか、はなんとなくみえてきていたりするのかな。もはや新しい政権ではない、のだろうなあ。鬱である。

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2001年8月27日 (月)

経済が崩壊しようとしている時に地震の話題が


やたらと出ているね。というか、ずっと出つづけているのだけれど。
日経新聞の今日の朝刊に、編集委員の清水正巳氏が理学系の(今までやってきた人たちだね)研究者と工学系の研究者(アカデミズムと民間、前兆現象はを清水氏はこう呼んでいるみたいだね)との間に溝、という原稿が出ている。工学系の研究には特許が絡んでいて秘密主義のにおいがして、理学系の研究者には取っ付きが悪い、ということもあるようだ。無私の精神で理学系と手を組んでやってよ、と清水氏は書く。

知恵が無駄に使われている。地震は来るだろうし、経済は破綻するだろう。
別にこれは現在の日本について言っているわけではない。地球なんだから地震は来るだろうし、資本主義なんだから経済は破綻するときはあるのだ。取り立てて暗い見通しを語っているわけではなく、そういう現実がある、というに過ぎない。

知恵はうまく使いたいものだ。

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2001年8月26日 (日)

2ちゃんねる閉鎖の危機、そして回避のドラマ


プロジェクトX風に誰もがまとめたくなってしまう壮大な(^^;)ドラマが昨日から今日にかけてくりひろげられていたわけですが、ぼくはもちろん、飯食って酒飲んで遊びに行ってたので、リアルタイムには見ておりません。
でも今日になってログを見た。壮絶。次々に暫定閉鎖されていくサーバー、泣き叫ぶ2ちゃんねらー、いやほんとに泣いてたと思うよ、ディスプレイの前で。そしてそれをとりあえず一時的にせよ救ったのがUNIX板とプログラマ板に集まるプログラマたちだった。崩壊していこうとする自分たちの居場所、実際にサイトに入れなくなる、あるいは入れなくなるまで秒読み状態。そんなときに、数時間の努力の結果、プログラマたちはとりあえず目の前の閉鎖をふせぐことに成功する。
飛び交う賞賛の声。

いろいろな板のログを読んでいやー感動した(^^;)。
リリイ・シュシュのすべて みたいに痛かったりもした。
まあ個人のやっている匿名掲示板は大きくなりすぎればいつかはやっていけなくなり消滅する、というのは繰り返される歴史なんだろうけれど。

バトルウォッチャー哭きの竜さんや2ちゃんねる研究さんを参照してちょ。
http://homepage1.nifty.com/BWP/
2ちゃんねる研究さんはアクセス過多で臨時サイトになってます。
http://www24.big.or.jp/%7Efaru/

追記。月曜現在、かなりの板が閉鎖してます。競馬板が閉鎖してるのがぼくには辛い(^^;)。以下が閉鎖中。復旧の見込みは?どうなんでしょうね。
saki) ペット大嫌い板 / 少年犯罪板 / 無線板 / アナウンサー / ジャニーズ / Jr / コスプレ / CCさくら
/ ヴィジュアル / ロビー
(mentai) 教育先生板 / おたく板 / 共産板 / いがらし / 初級ネット / Nifty
(ebi) お国自慢板 / 政治思想板 / 椎名林檎 / アンチ球団 / 危ない海外 / アニソン
(ton) ゴーマニズム板 / 大学生活板 / 人権
(kaba) ちくり裏事情 / ハングル板
(piza2) 鉄道板 / アウトロー
(yasai) 創価板 / 競馬 / 過激な恋愛 / お受験
(natto) 薬板 / 声優 / 難民 / 学歴
(cheese) 違反の潰し方 / Leaf・key
(teri) あみ&あゆ / 最悪
(curry) スマップ
(teri) モ娘(羊)/ エヴァ
(salami) モ娘(狼)
(cocoa) 麻雀 / ポスペ・IRC / 宣伝掲示板
(salad) download / Yahoo

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2001年8月25日 (土)

日本はソ連崩壊後のロシアみたいになるって


ありゃりゃテットたん以外にもそんなことをおっしゃる方がいた。
太田誠一自民党議員。彼のホームページはこれ。
http://www.otaseiichi.gr.jp/index.html
で、その発言はネバダ・エコノミック・レポートの「経済速報」で紹介されていた。ソースはどこでしょうね?
http://www.collectors-japan.com/nevada/index.html

以下勝手に引用。
「特殊法人の改革によってGDPは下がり続け、日本はロシアのようになる」と語るのは自民党行革推進本部長の太田誠一氏。
かつて総務庁長官として行革を担当したベテランだ。太田氏の見方の基本は次の点にある。
「わが国の経済は民間経済と官の経済の複合体。官の経済は社会主義セクターとして大きなウエートを占めている」
どのくらいのウエートか。
「社会保険まで含めれば国民経済の中の政府部門はGDPの45−50%を占める。
政府系金融機関は住宅金融公庫など7つあるがその貸し出し残高は金融機関全部の23%を占める」
この状況のもとで小泉首相は、特殊法人つまり官の経済をすべてゼロベースにしての見直し、廃止か民営化を検討せよ、と大号令をかけた。
「いま特殊法人と認可法人の計163法人へ、予算からの財政支出が5兆3000億円。来年度予算でこのうち1兆円を必ずカットせよ、と首相は指示した」
これが小泉改革の第一歩だが、これを踏まえて太田氏はこう解説した。
「大づかみに社会主義セクターを3割カットする話だ。そうするとGDPが15%下がる。首相は恐らく100のものが85になって新たな出発になると思い、期待しているかもしれないが、もっと下がるかもしれない」
どの程度かわからないが、不良債権処理と同じく、この特殊法人改革でもGDPの落ち込みが予測されるのだ。
「特殊法人の金融機関への預貯金が去年から今年にかけて10%ぐらい下がっている。この資金がどこへ行くかというと銀行に行く。銀行はその運用先にただちに困る」
その先はどうなるのか。
「GDPは下がり続ける。社会主義セクターが減少していくから、いわばロシアのようになる」

やっぱりロシアになるんだね、テットたん。

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2001年8月24日 (金)

小泉氏はゴルバチョフ、日本は崩壊?とFT


の日本支局チーフのジリアン・テットたんが今週月曜の紙面で書いてました。
彼女はケンブリッジで社会人類学の博士になってるドクターテットたん。
キャリアの最初の頃にロシアあたりに行ってたテットたんに、某大学ロシア語学科中退の
私としては萌え(^^;)?

長年政権にいる腐敗した党の内部にいて改革を叫ぶ、という点でそっくりという小泉氏とゴルバチョフ。
で、結局失敗して、大変素晴らしい役割を果たしながら、その体制は滅び、
新しい指導者=エリツィンがあらわれる。

さて日本のエリツィンは?

というような話。

うーん、萌え。

とはいえ(^^;)。
細かい点は明日にでも。

ちなみにテットたんに萌えたい人は↓を見よ。
http://www.ftjapan.co.jp/html/who_who/who_who.htm
萌えるなあ(^^;)。

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2001年8月23日 (木)

調整だ目標だってそんなことに成功するのなら


この資本主義というシステムはもっとわかりやすくなってはいないかい。
日本経済は調整や目標をそれなりにやってきて、それでこんな風になっているというのかい。
いや、それはそれで含蓄のある話ではある。

調整したくてできないのが、経済というものだったりすのか、しないのか。
あるいは、調整という名のなにか別のものなのか。
加藤紘一氏は、調整できるかどうか心もとないということをはっきり言った。
調整インフレ論には反対である、と。
問題は、調整できないハイパーインフレが本当はほしいのだ、というホンネがどこから
バレてくるかだ。

コントロールされたインフレが作り出せるようなご立派な政治家や経済人や中央銀行が、
こんな状態を作り出したとしたら、それは何でか、と考えてみたり、
いやコントロールなんてやはりできないんだ、だったらなんでそんなこと言い出したんだろう、
と考えてみたり。

マイカル危機。警察出身のトップ、どう動く。いや、ここまでどう動いてきたのか。
はたしてどういうふうに世の中は繋がっているのだろう。

難しいことばかりだ。だから考えなくてはどうにもならない。
考えないで後から泣いても仕方が無い。

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2001年8月22日 (水)

準備ができていれば、自信を持って立ち向かえる。


自信がない、なんていうのは実は準備ができていないだけ。努力が足りないだけ。
ある映画監督がそういう話をしているのを読んで感動したことがある。

その監督の話にまたいろいろと感銘を受ける。
全力を使い果たしてエンターテインメント。でもそれはやりたいこと。
やりたくてできること。やりたいけれど、できなければやらない。
べつのかたちでできるのならやる。いや、やってもいい。

やってもいい選択肢にインターネットはなるほどよく当てはまる。

そしてそこで広がる可能性。その可能性の中でぼくたちは様々に遊んでみる。
血を流してみる。

流れている。何かが流れている。そして繋がっている。

そんな中で何かを作っていく。それが面白いんだ。

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2001年8月21日 (火)

人間には、基盤となる文化が必要だ。逆にいえば


それ以外はいらない。

今日は朝からいろいろあった。膝の医者に手術後の診察をしてもらった。
彼の意見、確固としてわかっていること、わかっていないこと、人それぞれで違うこと、
それをうまいこと言い訳解き分けてくれた。
信頼できる医師と話をするのは楽しい。

その後、あるノンフィクションライターの方と会う。彼女は彼女の基盤となる文化について、それを教えてくれた伝統芸能について、
それをどうやって見つけ、それがどんなものであり、どんなふうに素晴らしく、どんなふうにろくでもなく(これは誉め言葉なので間違えの無きよう)
そしてどんなふうに彼女の活動がそれにより支えられているか、を心から楽しげに激しくそしてしなやかにも
語ってくれた。ぼくは聞いていて感動し、同感し、ぼく自身のむかしの思い出を反芻し、夢を見、わずかな
時間で時空を旅することができた。彼女とは、そして彼女の周囲にいらっしゃる方々みなさんとは、
もしかしたらもっとたくさんのお話をこれからもしていけるかもしれないと思った。その伝統芸能は、ぼくも愛する歌舞伎である。
そしてその後、欧州の伝統芸能でありしかも現代もバリバリに前線にある芸能でトップクラスにいる人に
打ち合わせでお会いした。彼の中にあるもの、苦しみ、誇り。それは、伝統芸能の中にいて仕事をしている人、その人々に
話を伺って仕事をしている人々の中にもあり、理解できるものであり、互いに触発されるものでもあり。

本当に面白かった。

夜、東京ドームでジャイアンツの野球を見た。清原和博は團十郎だった、
まあそういうような存在だった。チャンスには見事に三振をしてドーム球場を祓ってくれた。
そして勝ちが固まってしまうと、一人花道に現れて、見事な六法を踏んでくれた、
見事なホームラン。

誰もが清原を愛していた。その、「とんぼ」のテーマの妙なこと。
ジャイアンツは妙なチームだ。それは荒事で、伝法で、いいかげんで、めちゃくちゃなチームだ。
テレビには、そぐわないのだ。テレビでは、とらえきれないその輝き。スポーツだけでは説明できない、その力。

日本はどうだろうか。
日本とはなんだろうか。
ぼくたちは歌舞伎の中にあるものをあまりにも忘れ去ってはいないだろうか。

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2001年8月20日 (月)

『リリイ・シュシュのすべて』を見てきた


映像はものすごく凝りまくっていて照明の使い方など絶品で。

かつ2ちゃんねるなどの掲示板にはまりまくったんだろうなあと
いうそのBBSを使ったスクリプトや構成も非常に効果的で痛く辛くそれでいて
懐かしく美しく醜く逃れようのない映画だった。
ぼくは忘れられないしはまる人ははまり憎む人は憎むだろう。

エヴァンゲリオンでもあった。
リリイ・シュシュのすべて公式サイト。
http://www.lily-chou-chou.com/holic/index.htm

IMF=合衆国からは九月末にお出ましだ。危機がいよいよ本当になる。
そして自衛隊は本格的にPKFに参加していく。
それはどういうことか?
http://www.kamiura.com/new.html
神浦さんをご参照。

呪文のように繰り返す、すべてのことはどこかで繋がっている。

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2001年8月19日 (日)

日銀について桝添氏は書く。いろいろあるのはわかる。


しかしそこまで言うなら、意味を内容をすべて含めて言え。
何が日本の銀行は問題なのか?
何をしたらいいのか?
言っているようで、言えていない。

何をするべきか、何が問題なのか、

そして日銀に問題があるというなら言えばいいのだ。
もっと本当のことを言えばいいのだ。

インフレ目標を迫る?そしたらどうなるか。
責任を取るのか。取れるのか。

日本はどうしたらいいのか。
ネヴァダ・エコノミック・レポートがやっぱり読むべきもの、
経済について考えるときに参照にすべき本音がそこにはある。
http://www.collectors-japan.com/nevada/index.html

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2001年8月18日 (土)

日本経済は遠からずデフォルトって冗談じゃない


日本の銀行はこの期に及んででたらめな粉飾で本当のことを明らかにしない。
だから余計に疑心を持たれて、どんどん株式市場は陵辱される。
日本は買い叩かれ続けてきているが、そろそろ最後の仕上げが訪れる。

他人のせいにしない。負けたのは自分の責任だ。
今何が行われていて何がどう負けているのか。

そこをはっきり理解しながら、敵の手下になって儲けているやつらはいる。
彼らは最終的には資産を海外に移す。日本は日本じゃなくなるが、でも彼らは
かまわない。仕方ない、とせいぜいが寂しそうに笑うくらいだろう。
彼らは自分たちはずっと事態を理解してやってきたのだ、問題点を指摘したって
日本の政治家も経済の指導者も聞きはしなかった。いや、知りながら問題を
放置した…

インフレターゲットが何を引き起こすのか。
FTの言うとおりにふるまうと日銀がどういうことになるのか。
しかしもちろん今のままでも破滅は同様に来る。

もう遅い、のだろうな。
せめて守りたかったな、自分の脚元くらいは。
そう思うのだろうか。

そんなのは嫌だから、ものを考えて、努力を続ける。

コレクターズ・ジャパンのサイトにある、ネヴァダ・エコノミック・レポートは
広く日本の人すべてが読んだほうがいいと思う。
http://www.collectors-japan.com/nevada/index.html
ここにかかれていることを世迷言と受け取るなら、それはその人が何ひとつ
わかっていないからだ。すべてとは言わないが、かなりが生な真実だと
ぼくには思える。

短い人生のなかで、反省したり新しいことを発見したりするのは難しい。
難しいけれど、そうやって人は生き残っていくしかない。

くだらないいさかいに気を取られている間に、確実に日本を食い物にしている
人々はいる。彼らはまるで悪魔のようだが、人間なのだ。
一番怖いのは、人間なのだ。

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2001年8月17日 (金)

痛いときには痛いと叫ぶ。しかし公安調査庁は


宮崎学氏が15日に突破党解散納め会。ぼくは支持はしていても何も手伝っていないので
参加する資格なく当然行ってません。サイトに挨拶が載っていた。非常に納得のいく内容。

http://www.toppa.org/2001-8/010815-2fainal.html

再び手負いになる痛さ。痛いときには格好をつけず痛いと表明すること。
それが二一世紀のキイワード。
ポーズ、プライド、水増し、ゲタ、すべては無駄。
ほんとのガチンコでいきましょう。
しかしあの番組のせいでガチンコという言葉の意味は流動化してしまったな(^^;)。

岩井俊二氏の「リリー・シュシュのすべて」もそういう映画であるらしい。
二十日に試写を見るまで実際はわからないけれど。

イタタ。

宮崎氏は上の発言の中で公安とのかかわりを率直に反省しているのだが、公安調査庁の差別
的体質に言及している。そうしたら今日の朝日に公安調査庁が在日韓国人のリストを作ってる
云々。

なるほど。

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2001年8月16日 (木)

経済のことやったら青木雄二はんに聞いたらええ


というわけで今ごろ蒼白になって走り回っている人は多いと思うのだが、円高は
順調に進んでいる。手を拱いて見ていてもしょうがないので経済について勉強でも
しようと思うのなら、青木雄二氏の本を読むべし。「銭道」小学館。
「商売に限らず、いったん始まってしまったものは、その時点から終わりに
向かって進んでいくのであります。物事に永遠はなく、万物は生成、発展、消滅を
繰り返す。どの商売も一緒。ソニーでもそごうでも、寿命の差こそあれ、それは公理
ですのや。」

さてその青木さんも書いておられる。
「社会の実勢を正確にとらえておくことは、投資などを含めた「銭道的な金儲け」
の基本的情報となるものでありますから、皆さんも収集に余念のなきよう、お伝え
する次第です」
そして、新聞やテレビなどは大本営発表と同じで実勢とは言いがたい、と
「散歩と立ち話」を推奨しておられる。

まったくもうシンプルに正しいです。
散歩と立ち話、インターネット上でもできますよ。
いろいろな掲示板をうろついてみなはれ。貴重なネタが転がってますわ。
ただしどれがガセでどれがほんまもんか、はやっぱり頭使わんと見分けがつきま
へんが。

ちなみにこの「銭道」の冒頭で、青木さんは書いている。
彼の考えを実践していこうという人には条件をつけさせてもらう、と。
その条件とは?
「それは、『神や霊魂などいない』と、この場で誓うことですわ。」
唯物論ですわ。

で、実勢はどうなってるか、を青木さんに語ってもらいまひょうか。

「ニッポンはいま、1秒間に300万円の金利を払っているのやで。これは「待ってくれ」
言うても、もう無理な数字であります。これをチャラ、ないしは弱化させるためには、
戦争か、あるいは戦後のスーパーインフレか、消費税を33パーセント程度にするしか
ないという現状なのやで。」

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2001年8月15日 (水)

敗戦記念日、我々が仕掛けられていることを


気が付いたほうがいいんだけど、という話をここ連日任にないと知りながら続けているのだけど。

みなさん株価もそうだけれど円高に注目してますよね?
気がついてますよね?
いま凄いことになってますよ。

日銀がやったことは一言で「遅すぎの無駄」といわれてます。
やっちゃいけないことまでやったのにね。
IMFが日本の経済をどうもてあそぶか?

ってもうすでに、もてあそばれまくってますが。

現況の株の状況、そしてリアル経済の状況
(日本のプロダクツは競争力を完全に無くしていて、もはや黒字なんて残せません)

それでいての円高が何を日本にもたらすか。

そしてこれからインフレに振れたらいったいなにがおきて
いったいどんなところまでいってしまうのか。

円の価格や株価を、日本の地上波のテレビの解説通りに認識していたらどうなるか。

もう樹海や中央線で悲惨なニュースを聞きたくない。
奴らとの戦争で殺されても、そこに靖国神社はない、ってことくらい
わかってやってるんですよね?

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2001年8月14日 (火)

日本は世界から見捨てられつつあるか自業自得か


衆院銀塩崎恭久氏の日記で、フォーチュンの記者に取材されてショックだった話が書いてある。
http://www.y-shiozaki.or.jp/cgi-bin/oneself2/user/index.cgi
フォーチュンは昨年東京支局を閉めて、北京に支局を開設し東京は北京支局がカバーすることにしたのだという。
そして、中国の面白さを熱く語り、日本が94年に来た当時から何も変わっていないことを驚いたそうだ。
中国の面白さ。世界はそこに注目している。面白さの裏には恐ろしさも危なっかしさもあるが、もともとこの
世界はそういうものだ。
停滞して動かず内にどろどろとした毒を溜め込むだけ溜め込みときどき気持ちの悪い事件がおきる国、いつか
また発狂して何かやらかすんじゃないか、そういった危なっかしさをものみこんでいるような国。
中国の持つ恐ろしさと日本の持つ恐ろしさにはかなりの隔たりがある。

中国の面白さ。WTOに加入しオリンピックを執り行ったらどういうことになるのか。
日本は手玉に取られながら呆然としているばかりなのだろうか。

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2001年8月13日 (月)

小泉首相、今日参拝。株価IMFインフレ秒読み開始か


今日の株価を見て、そしてIMFの言い種を見る。
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=998407.O&d=1d
http://news.yahoo.co.jp/headlines/reu/010813/bus/16014201_japan_47986_1.html

いよいよ秒読み開始、なのだろう。
日本経済はいよいよ地におちる。

日本はいよいよ買い叩かれる、本格的に。

そして小泉首相は、今日の四時過ぎ、靖国神社に参拝した。
そういう落としどころか。

2001年、8月13日は新しい敗戦のある種の記念日となった、ということか。

中途半端な独立国、よちよちと、やっとこな、と、アジアの隅で自分の位置を確かめなおした。
だが、それを理解しているのはほんの一部の人間たちだけ。
コンセンサスもなにもなし、民主主義なんか生きていない、のは今更って話だが。

NYT、日本には事なかれ主義もあってなかなか歴史問題をはっきりさせない、と
分析する、と夕刊フジが伝えていたが、いやあの記事は天皇の戦争責任を追求できないことが
ことを曖昧にしている、とはっきり書いていたじゃないか。
http://sv.mcity.ne.jp/diary/3673/

日本が日本の意志をはっきり持つのはいい。それを表明するのはいい。
ただ、戦前もそうだったように、それがいったいどういったことに繋がっていくのか、を
戦略的に考え抜いていないといけない。

考え抜いているだろうか。

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2001年8月12日 (日)

日本にも大人が居た時代


があったことを思い出した。
香港に住む富柏村氏
http://fookpaktsuen.virtualave.net/
と昨日食事、実はお会いするのは二度目ながら
いろいろ話をメールなどで伺い日記を読ませていただいていると
とてもそんな短時日の知り合いとは思えない数々の符号を見る人間関係。
勝手ながら友人とよばせていただく、その友人の大叔父上の話を伺う。
早起きして酒を飲みにこやかに教科書問題を語る、いわく韓国の人にも日本史の教科書を
作らせて両方の教科書を見せて判断させればいい、と。
それは一つの大人の考え方である。健康なリベラリズム。
健康なリベラリストは朝酒をあおり、自分の責任でものを言うのだ。
親孝行をし倫理を守りつつ国の行く先をうれうるのだ。
幸徳秋水は母の死期をはやめたおのれが親不孝がすでに万死に値する、と嗚咽した。

簡単に泣くのはよくない。とくに人前で泣くのは。
大人は酒を飲んで呵呵大笑するものだ。泣くときはよほどの時に泣くのだ。
よほどの時がどんな時なのか、大人がいないからわからなくなってしまっているのだ。

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2001年8月11日 (土)

2ちゃんねると異人の邂逅


2ちゃんねるに阿らないそして語るべき言葉をたくさん持った男西和彦氏。
彼が2ちゃんねるに登場して実名で発言をし始めるや、そのパワーとスタイルは
多くの2ちゃんねらーに驚きと賞賛と反感を巻き起こしまくったわけだが、
その一段落としてのオフがあったので行って来た。
友人との約束があったので途中で帰ってきたけれど、一触即発の雰囲気は味わえて
面白かった。ひろゆきがいい加減でいい味出してたし。
西タンに煽られてちょっと興奮したり。

匿名BBSの可能性とかコンピュータの可能性を前向きに追求している西タン、
自由自在で(・∀・)イイ!加減なスタンスを見せつけるひろゆき、
妙な女性や筋金入りとおぼしい2ちゃんねらーたち、アスキーの記者、
アスキーの社員。

西タンは夢を持ってて面白かった。2ちゃんねらーも実は夢追い人だったりして。

実況は西タンスレッドNO12にあり。
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=venture&key=997499925

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2001年8月10日 (金)

市場はいよいよ大崩壊を迎えるのか?


円高が来ちゃったり後何かバクダン的な材料が出てきたりしたら
1万円われもあっという間。
自殺者倍増ってことなのか。
十五年前に、ブルータスの編集部で原稿を書きながらテレビから流れる株が上がってしょうがないという
ニュースを暗い気持ちで見ていたころのことを思い出す。「東京時代は、永遠です」という本を書きながら
なにかどうしても嫌な予感が体を去らずにいたことを思い出す。
上がる上がる、上がった株はいつか落ちる。運の総量は決まっている、ばくちをやる人間にはそんなことは
自明の理なのに。でも周囲のみんなは浮かれていた、日本中浮かれていた。
浮かれすぎて頭が腫れあがった。そしてそのまま、治っていない。

ペルーのトレド氏にはジョージ・ソロス氏の支援があるという。ユダヤ系の奥さんはベルギー出身。
フジモリ氏は日系で日本はそういう立場に居る。

そこにあるものは陰謀でも何でもない。あたりまえの政治であり経済だ。でも日本人はそこにあるものを
陰謀以外の言葉で語ることができない。ずっとそうしたことへの知識が閉ざされてきたし、自らそうした
ことを考えることを放棄してきたからだ。

株が下がる。理由がある。ヘッジファンドの動きを日経がようやく伝えている。もっといくらでもある、
気が付く人には気がつくかたちで真相はずっとゴロンとそのあたりに転がっていたのに。

青木雄二氏や宮崎学氏は気が付いていてそういうヒントをずっと出している。
他にもたくさんヒントはある。それを読み取る力がぼくたちには必要だ。
まだまだ歴史が終わるわけではない。

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2001年8月 9日 (木)

アメリカが原爆で陵辱した国をいま現在どう


思っているのか、はたとえば沖縄で頻発する米兵による事件への対応を見ていれば
よくわかる。
ビル・トッテン氏のサイトで紹介されているロサンゼルスタイムズの記事をぜひ読んでほしい。
http://www.billtotten.com/japanese/ow1/00481.html
そして、どうしてこういった論調が日本の新聞に載らないのかが訝しい。
自虐的とはこうしたアメリカに尻尾を振る態度であると私は悲しく悲しく思う。

勝谷氏が紹介していたので知った花田紀凱の日記、月に12回ペースらしいが。
http://www.henshukaigi.com/ala9/
最新の日記で週刊文春記者への苦言。これは苦衷に満ち溢れた言葉。
マスコミで仕事をするはしくれとして肝に銘じるものあり。
それにしてもこの日記に添付の昔の写真が(・∀・)イイ!
脱記者クラブについての見識にあふれた7月1日づけの日記も必読。

http://www.kamiura.com/new.html
時折神浦氏のサイトは目を通しておくとよいです。
そういえば昨日のニュースステーションはエシュロンを特集、神浦氏も出ていた。

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2001年8月 8日 (水)

面白い人に会うと元気になるが


景気が悪いですね、日本はもうダメでしょうか?というようなことを
(そんな不用意な聞き方ではなかったが)
ある企業の創業者の方に聞いてみた。そういうテーマの取材ではなかったが、
話が一段落して少し雑談になりその流れで聞いてみたのだ。

彼が言うにはそれは冬だから寒いがどうかと聞かれているようなもので
春になれば暖かくなるとしか答えようがないということであった。

景気は下がるときもあれば上がるときもある。
寒い中でも凍え死なずに生き残ることこそ大事だ、と。

他のことでは実に鋭い指摘の多かったその人だが、どうもこの件に関してだけは
建前を言っているような気がした。
あるいは祈りか。

非常に面白い人だった、それにしても。

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2001年8月 7日 (火)

もう通用しないんじゃないかなあそういうのは


松嶋菜々子がやっている生命保険のコマーシャル。
かっこ悪い。あまりにかっこ悪い。いまだにイメージ?
新商品だかなんだかしらないけれど、どうせ断末魔の会社でしょう。
もう取り繕ってる暇なんか、ないんじゃないか、と思うのだけれど。
でもやっぱり代理店の稼ぎどころ、そしてクライアントのかっこうのつけどころ。
いまだに十年前と同じ哲学でやっている。

もうこうなってしまうと、企業が生き残るかどうかは哲学の問題だっていうのに。
大企業も中小企業も、つぶれるところは何であろうがつぶれる。
ただしつぶれるのにはそれなりの理由があるだろうし、生き残るのにもそれは相応の
理由がある。

コマーシャルって派手にやればやるほど、効果はあるよね。

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2001年8月 6日 (月)

田中真紀子外相は負けてしまったのだから


今更、なのであるけれど、やはり今回の官邸の人事の手法は完全に守旧派のそれであり、田中真紀子のゴネぶりには
ちゃんと根拠がある、とぼくは思う。それにしても駐米大使が外務事務次官の天下りポストになっているのはおかしな
話だ。小泉氏は首相公選制などを主張するのなら、スタッフに対してもアメリカ式のポリティカル・アポインティ
でいく、という気概を見せてもらいたい。ポリティカル・アポインティは政治的に任命された官僚、というような意味
で政治主導で人事をやっていく、ということである。合衆国の大使は外交官の上がりのポストではない。駐英大使に
先日財界人でありサラブレッド生産の世界でも大物であるファーリッシュ氏が就任したが、彼とブッシュ氏との個人的
な関係の深さは知られているところである。まあ、そういうのも困ったものだ、とも言えるが。
ポリティカルアポインティについて以下参照。
http://www.lec-jp.com/h-bunka/v4/topinterview/01c.html

確かはやい時期には田中外相、小泉首相ともに民間人大使を考えている、という報道があったと思うのだが、少なくとも
首相筋に関してはその線はなくなってしまったのだろうか。まあ擬せられていたソニーの出井氏などにけんもほろろに
言われてしまったからなのかもしれないが。
加藤氏と野上氏の人間関係や資質の違いについてはぼくは知識がないので詳らかにはできない。野上氏は、中東和平の
問題に深く関わったことがあり、去年の沖縄サミットの際には首相のシェルパを務めている。93年、中近東アフリカ局
審議官だったころ、読売新聞に反ユダヤの書籍がブームになりつつあることに警鐘を鳴らす内容の文章を発表した。
加藤氏は非常に米共和党に近い人物のようだ。今回の大使就任で次官の目がなくなったのかどうかは、まだ定かではない
のだろうな。
歳川隆雄氏によればどうもこの人事の絵図を描いたのは川島裕事務次官のようである。院政の道を探っているわけだろう。
http://www.insideline.co.jp/column/column.html
みにくい話である。
実際次なる注目は四人の次官経験者のこの後である。現職の首を切られても、彼らには生き残れる道は多々残されている。
しっかりその行方を見極めなくてはならない。

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2001年8月 5日 (日)

小泉「改革」の底が完全に割れた外務省人事


言い忘れてたのでちょっと追加。
田中真紀子女史があそこまでラディカルだとは知らなかった、ということで大慌ての官邸、
ドスをきかせた小泉様ご一党が女史を恫喝、これにて一件落着。
ということのようだ。
これはつまり小泉政権が本当の改革をやる気がない、と宣言したのと同じである。
まあ当たり前なんだが。アンシャン・レジームを支えてきた、どころかアンシャン・レジームそのもである、
小泉・福田というエスタブリッシュ世襲議員の権力が、すべてを改革するなんてことができるわけがない。

官僚の腐敗が日本をダメにした、という認識はやはり現在の権力機構に身を置いている人間には、条件付で
しか理解できないのだろうな。

経済改革についてもどんどんリアルになってきている。
田舎がある人は、家庭菜園でも作って自衛をはかったほうがいいのかもしれない。

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あの戦争も大震災も明治維新もすべては夢幻?


イスラエルの方が広島の被爆者を取材したドキュメンタリーが、イスラエルで放送されるのだそうだ。毎日新聞の
ウェブサイトをご参照。
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20010805k0000m030048000c.html
この方は非常に正直なことは記事の以下の文章からよくわかる。
>子どものころ、学校で習ったキノコ雲の写真が現実に起きたこととはヘレルさんには思
>えなかったという。「イスラエル人にとってヒロシマは実在しないに等しい抽象概念のようなも
>の。被爆者の苦しみと、今の広島の美しい街の映像を通して、平和の大切さが同胞に伝わ
>れば」とヘレルさんは願っている。

何を言ってやがる、と日本人なら思うだろう。何が抽象概念か。しかし、それが常識である世界の方が、実は
広いのだ。日本人がどう叫ぼうと喚こうと、原爆の残酷さをたとえば南京大虐殺とかパールハーバーの卑怯な
奇襲、とかのほうがよりポピュラーに宣伝されている。そうした世界で生き、金を儲けている、そういう
プレーヤーなのだ。ルールは守れ、と言われてむくれていてもはじまらない。

それにしても。
33歳のベルギー生まれのこのイスラエルの方にとって抽象概念であるのと同じくらい、我々にとって様々な
問題はゆめまぼろしのごときもの、となっているのかもしれない。靖国、とたとえば口に出したとき、靖国
神社というガチンコな現実をどれだけの日本人がどれだけの具体性を持ってイメージできるのだろうか?
その具体性と(伝統などない新興の)宗教性は、やはり戦前のある時期までで失われてしまったのだろう、だから残念
ながらいま残っているイメージは極めて政治的なそれでしかない。

靖国に参拝することの意味を根源的に答えてほしいものだ、反対する勢力の言っていることはよくわかった、何度も
いろいろなところで聞かされている議論で、ことをわけて靖国についてはこうこうである、という意見ではない。
なら参拝積極論者にそのあたりを語ってほしいものだ。わかるように、3分ほどで読み終わるあるいは聞き終わる
分量で。

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2001年8月 4日 (土)

官邸はどこに行こうとしているのか?


ぼくがいつも読んでいるフィナンシャルタイムズはまあ英国版の日経とかWSJみたいなものですが雑誌の
エコノミストというのが英国で出てまして、これは資本主義のある種の代表者の意見が反映された雑誌
だと思って時々読んでます。
で、その今出てる号は表紙が小泉首相。タイトルが「Japanese great hope」
ふむ。

靖国神社参拝の真意、いや靖国神社というものを作ったことそのものの真意。
日本人の心の問題、だなどと笑っちゃうようなすり替えをされても困る。

Economist誌は小泉首相に、とにかくreformしないと大変なことになる、だから日銀をもっと締め付けて
国債を引き受けさせろ、と主張しています。いつもがさつなくらいわかりやすいんだから、Economistさん
って。

話は変わりますがペルーで今は獄にいるモンテシノス氏にCIAが援助を行ってきた、というネタが今更出て
いるようですが。

フジモリ氏をどう扱うのだろう?
官邸はどこに行こうとしているのだろう?

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2001年8月 3日 (金)

いつでも虚心坦懐に観ないと外務省事件は


わからない。
田中真紀子氏の資質云々はいろいろあるだろうと思われるがこと外務省事件に関して言えば
客観的に虚心坦懐に観て判断しない限りわからない。人間なんだからたとえば福田氏小泉氏
田中氏の昔からのいろいろな人間関係もあるだろうがそれをテレビ的に面白がっていると
見事に罠にはまる。テレビ的にそこにしか面白がることができないとすればそれはまた大きな
問題なんだけどね。いろいろ面白がり方はあるはずで、そのへんぼくも模索しているところ
ではあります。

四次官更迭でシャンシャン、というのが官邸路線、あくまでも改革を徹底させるのが田中
外相路線、そこでの喧嘩ということだろうか。

人間関係的に表面をなでていちゃダメ、だけど少し掘り下げれば面白いものが見えてくる
かもしれない。
小泉政権と福田政権と中曽根政権が同じリニア上にあると観るとわかりやすいのかもしれない
、人間関係的に、という意味でなく「やっていること」の意味において。

そうとなると田中外相が中曽根息子に促され中曽根大勲位が待ち受ける選挙区へ応援演説へ
行って「自民党はこんな選挙をやってちゃダメですよ」と言った意味を少し考えたほうが
いいんじゃないか。「応援演説になってないから許せない」確かに落選した候補や県連や
自民党守旧派にとってはそうだろうけれど、ぼくはそのどれでもないので、客観的に考えて
みないと答えなんかでやしない。田中外相は「態と」やっているわけで、性格が悪いのいいの
オバサンだの、と言っている間に時間は無駄に過ぎていく。

虚心坦懐に考える、というのは大事なのだ。ただしそのためには縦横に歴史を現実を知り倒す
知識と判断力が必要だが。最近のワイドショーなどでは坪内祐三氏の「靖国」の内容(特に
文庫版の「あとがきにかえて」の内容)を引用するのを何回か見た気がするが、少なくとも
坪内氏の研究くらいはちゃんと理解していないと靖国問題については判断のしようがあるまい。

しかし「靖国」、文庫にしたタイミングは素晴らしかった。

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将棋倒し圧死、茶髪犯人説は警備会社と国の口裏合わせ


危ないな、あのタイミングでの茶髪犯人説は。
と、花火圧死事件で思っていた。あんなに早いタイミングで茶髪が騒いでいた、と警備会社と市側だけが
コメント。これがまさに口裏あわせのデマだったという。
やはり常識の目で虚心坦懐に見ておかしいと思ったことには必ず裏があるのだ。

勝谷氏が驚いての発言。
http://www.diary.ne.jp/user/31174/
元ネタは勝谷氏の引いているとおり毎日新聞。
http://news.yahoo.co.jp/headlines/mai/010802/dom/16300000_maidome092.html

大人が卑怯者ぞろいで信頼なんかできない国、茶髪を十把一からげにしてスケープゴートにするなど
ウヨサヨ朝鮮人中国人と騒いでは判断停止の国民性から言うと当たり前か。
あるときそれは朝鮮人でありあるときそれは右翼でありあるときそれは左翼でありあるときそれは
…。

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2001年8月 2日 (木)

勝谷氏トゥナイトレポート痴漢冤罪問題提起は画期的


告発、痴漢詐欺までありの実態など画期的なものだったが、勝谷氏が日記で指摘されている
点、ぜひチェックすべし。
http://www.diary.ne.jp/user/31174/
痴漢冤罪は最近異常に多い。
電車の痴漢自体はもう最低の犯罪である(^^;)。友人知人の女性たちで痴漢被害に遭い怒り
心頭という話は私が十代のころから今にいたるまで聞きつづけている。それを摘発すること
自体は全く女性の勇気の発露にして尊敬すべしと思っているが昨今の異常な痴漢冤罪の数、
となると話が違ってくる。これはやはり警察と役人のノルマとたかり…
という指摘。
あらゆる事件をちゃんと見るべし。そしてちゃんと扱うべし。理不尽なことには理由がある
はずだ、と食い下がるべし。勉強になります。

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2001年8月 1日 (水)

かたはらに秋草の花語るらくほろびしものは


なつかしきかな 牧水

昨日の続きである。山本氏の引用をまだ続ける。昨日今日の引用は文春
文庫「愚図の大いそがし」に入っているコラムからである。
「いきも婀娜も伝法も「着物」と共にある。男は大正十二年の震災以来
着物を着なくなった。女は昭和二十年の戦災以来着なくなった。着物が
なければいきも婀娜もなくなる。
 衣裳は百年や二百年で身につくものではない。男の洋服姿なんて見ら
れたものではない。皆が皆着ているからやむなく着ているだけで、あん
なものにいきも伊達もありはしない。女にもない。あると思うのは色情
をもって見るからで、試みに冷たい目でながめてみよ。
 ついでながら戦後女は針と糸を持たなくなった。料理をつくらなくなっ
た。衣裳はブティックで、惣菜はパックで買ってくるものになった。
 昭和二十六年幸田露伴の娘文(四七)は、子細あって柳橋の芸者屋に
女中奉公した。文は少女のときから薪割、洗濯、裁縫、料理を露伴に手
をとって教えられ、きたえにきたえられている。数え十六のときから家
事いっさいをまかせられている。本式に家事のできる女の最後の一人で
ある」
「鴎外の長女茉莉はうって変わって甘やかされて育って、女ひと通りの
ことはいっさいできない。ただ天賦の才があって料理だけは上手である。
茉莉は七つの帯解の祝に鴎外が選んでくれた縮緬の元禄袖の肌ざわりを
おぼえている。それは湯上りの肌につめたく、重く、全身をしっとりと
包むように感じられた」
「大正デモクラシーは大は儒教から小は口上、挨拶まで亡ぼした。俗に
断絶というがそれは明治にはじまって、いま完了したところである。私
たちの父祖は東洋の古典を捨てて西洋の古典を得ればいいと勘ちがいし
て、その両方を失ったのである」
「魯迅は「にせ毛唐」といったが、日本の男は全員にせ毛唐になったの
である。これまで女はからくも日本の女だったが、教育が普及すると共
に男と同様にせ毛唐になった。西洋人は仲間だと思っていないのに、自
分は仲間だと思って永遠にあなどられるようになったのである」

 靖国を考えるなら、日本の歴史を考えるなら、このことを抜きにはで
きないはずなのだ。日本は戦争に負けた、いやその前に開国以来のい
きさつは。日本人は自らいったい、何を捨ててきたのか?そして今、何
を新たに捨てて、何になりすますつもりなのだろうか?

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