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2001年10月 2日 (火)

あまりに空が青いので


「だいたいね、頭のはっきりした人の言ってることなんて全部たいしたことないんだから」
と老人の心理学を専攻されている某教授は言った。四十代の女性で、子供も家庭もある。
彼女が出会ってきた老人たち、いわゆるぼけ老人たちの語る話の中には、混沌もあれば宝石もあれば
懐かしさも哀しさもそして受け継がれてきた叡智もあったことだろう。

酔余のなか、教授と編集者と三人で新宿をうろつく。この世の中には頭がおかしい権力者や商売人も溢れているが、
長いときをかけて形作られた知恵を生かして、才能をふるって、楽しく生きている、生きようとしている人たちにも
溢れている。そして、その誰もがほんとうは頭などはっきりはしていないのだ。
理屈にすぐれ新しい発明品をもたらし生活を便利にしてくれる頭の一見はっきりした人は、実は先人が見てみぬふりを
してきたパンドラのはこをあけたにすぎないことを知らないだけの愚か者なのかもしれない。便利なものが、ぼくたちを
いま亡ぼそうとしている。

人は効率的に人を殺す。効率的に生きる、ということは、効率的に死ぬ、ということだ。

狂牛病はどうだろう?
牛の栄養に牛自身をもってする。
神をも畏れぬ所業である。そこから異常プリオンが作り出された、らしい。
そして人にも。

ただ、人はもともとが、そうしたいきものなのだ、ということもできる。
別に産業革命のせいじゃない、と。ただ、イギリス人の考え出したもろもろのものは、悪魔よりも恐ろしいものとして
ぼくたちを効率的に扱うことは確かだ。

バタイユでも読むかな♪

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