わかりやすい悪魔
世界が騒乱状態になっていたほうが金が儲かる。
それまでずっと世界を支配していた権力者にはより富が集中する。
それ以外はあるいは死んでいく。人口も減り、人類という種は衰え老いさらばえるばかりだ。
だが、集中した富を握るものたちはますます肥え太る。
おのれの種が滅びることで、自分たちほか少数者は富む。
そして富む彼らを支えるものは、やはりそれぞれの立場で違うものだろうが
宗教と呼ばれるものなのである。
神と呼ばれるものなのである。
神はどこにいるのだろう?
どこからきたのだろう?
人はそれを知りたくて、宇宙に旅立ったのだろうか?
それはわかったのだろうか?
大切な何かが、どこかのタイミングで判明したのだろうか?
時代は変わって、わかりやすい悪魔が現れてくる。
世紀の針が戻ってしまったみたいだ。
悪魔もあの頃が忘れられないのだと見える。
などと、マデリン教会近くでフレンチを食らいながら感じていた。
考えていたのでも思っていたのでもなく、感じていた。
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