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2001年10月19日 (金)

アメリカの常套手段を週刊現代が2


  法則(5)「平凡化」
 権力を握っている者が、自分も大衆と同じ立場であることを強調し、安心感や共感、一体感を引き出す
テクニック。ブッシュ大統領は演説で必ず「われわれ」という言葉を使う。また、テロの現場に赴き消防隊
員と肩を組んでみせたりするのも「私も一いちアメリカ市民だ」と強調するパフォーマンスだ。
法則(6)「いかさま」
 文字どおり、都合のいいことは強調し、不都合なことは矮小化したり隠蔽する悪辣な情報操作。ピンポ
イントでトマホークが命中した軍事施設や空港の写真は公開するが、誤爆した民家の写真は絶対に出さ
ない、など。
 ビンラディン氏を最初から犯人と決めつけている手法も、現状では「いかさま」と言われかねない。
「通常は、あらゆる可能性を考慮したうえで、証拠を次第に積み重ねてそれらをひとつひとつ排除してい
き、最後に犯人を特定するものです。なのに今回は、事件直後にまっさきに名前が上がった人物をいき
なり主犯と“確定”しています。これでは、『実はアメリカ政府はテロの発生を事前に知っていたのに、軍
事行動のためテロリストを泳がせていた』というような疑いが出ても仕方ない」(川上教授)
法則(7)「バンドワゴン」
 皆がやったり信じていることを強調し、大衆の同調性に訴える手法だ。たとえば、米国民の90%がブッ
シュ大統領を支持しているという世論調査を強調し、だからブッシュは正しいのだという方向に導き、反
論は封殺してしまう。
   アメリカがこうした情報操作を行っても、それが戦時中にバレて政府が糾弾されるということはほとんど
ない。たいていは、戦争が終わってしばらくしてからメディアの検証番組などで「実は」などと発覚したりす
る。

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