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2001年12月 7日 (金)

ジャーナリストって何だろう


マスコミの片隅で仕事をしている私としては、ジャーナリストとは何だろうな、なんてことをふと考えることもあったりしますな。

私はいろいろな分野の仕事を無定見にしているが、その中に競馬というジャンルがある。競馬に限らず、スポーツ取材のジャーナリズムが日本ではなんかおかしい、という事実がある。
主催者や選手にやたらに配慮して、下手したらヨイショやごまかしやウソだらけの記事を平気で書いたりする世界と言われている。

ジャーナリストがちゃんとしないから、競馬で言えば合田直弘さんみたいな業界内部のスペシャリストが、海外競馬の代表的なジャーナリストとされている。
合田さんのお仕事と人物には頭が下がるが、業界がそれに甘えている体質がありはしないか。須田鷹雄氏などはできる限りの努力で健康な競馬ジャーナリズムを作り出そうとしているが。

そんな中で日経新聞の野元記者はしっかりとした意見をきちんと発表している貴重な人物である。
http://www.nikkei.co.jp/keiba/column/column.html
現場を精力的に取材し、JRAの人々とも本音で語り合う男。自費で海外取材に行く男。
こういう記者をジャーナリストというのだ。

勝谷氏がジャーナリスト二人の書いた本を推奨している。
http://www.diary.ne.jp/user/31174/
西岡研介氏の『噂の真相トップ屋稼業』(講談社)と、橋田信介氏の『戦場特派員』(実業之日本社)。これは両方とも、必読。
そして勝谷氏は鈴木書店倒産にもふれている。これは大事件である。鈴木書店は岩波や筑摩、東洋経済新報、みすずなどの取次。
2ちゃんねる 「鈴木書店を見守るスレ」
http://natto.2ch.net/test/read.cgi/books/1002604971/
仕入れ担当で書評家の井狩春男氏
http://homepage2.nifty.com/teiyu/journal/ikari_back.html
日刊まるすニュース(先月22日までで更新止まってる…)
http://www.senmonsho.ne.jp/exp/marusu_new.html
今まで懸命になってつぶさないようにしてきただけでとっくに死んでいた青木建設をこの段階で倒産させたタイミングと、小部数の書籍の取次がやっていけなくなるタイミングの合致の意味。昨日銀座で飲んでいた背広のお父さんたちの運命。ぼくの運命。
ジャーナリストとは何だろう。

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