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2002年1月

2002年1月31日 (木)

腐敗は明らかになりつづける、これはチャンスだ


アフガニスタン復興支援会議が一応、「成功」する。

米国のアジア政策担当官僚がクビになる。

NGOをめぐり鈴木宗男が馬脚を現す。

ところが田中真紀子が罷免される。大橋巨騙(あ、間違えてるかな(^^;))が辞めたのも、まあ大きな流れの影響があるだろう。

そしてブッシュの一般教書演説というタイミング。

来月にはブッシュは日本に来る。皇帝のお出ましだ。何が生贄で、何がお土産となるのだろう。

この世界はあからさまに狂っていて、腐っている。まあ人の世はいつでもそんなものだ。しかしながら日本は黙ってはいられないほどになってきている。

田中真紀子罷免は大きな歴史の転回点の一つの徴候。
それを一つの契機として、自分たちの力で新しいものごと新しい日本を作り出していく。

ポジティヴというのではないな。火事場の馬鹿力ってやつがいま、求められているのか。

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2002年1月30日 (水)

自民党、外務省、権力、狂気、ダークネイチャー。


田中外相、野上次官更迭について、ファイナンシャルタイムズ。
http://news.ft.com/ft/gx.cgi/ftc?pagename=View&c=Article&cid=FT3NPHQ52XC&live=true&tagid=IXLI0L9Z1BC
すごいいい加減な要約を海外ニュース拾い読みにしときました。
http://sv.mcity.ne.jp/D/10293/
実質的に更迭されたのは田中大臣だけで、野上は刺し違えた、と思い込んでいるだろうし、鈴木宗男にいたっては首を取ったと思ってすらいるだろう。
まあもともと売国奴だからねえ。当たり前か。

闇を通ると人は妙に強くなる。
先祖がえりをして野生に身を任せるからだろうか。
それとも、何か妙なものにとりつかれるからだろうか。
闇にあるのは金とセックス、生と死、そして麻薬(広義での)か。
人間は正気な動物じゃないからねもともと。
狂気が人間のネイチャーなんだろう。
その狂気をコントロールするのがそれぞれの民族の知恵であり宗教だったのだろう。
宗教には狂気が篭められている。当たり前なのだ。そして宗教同士はぶつかりあえば火花を散らす。
だからぶつかりあわないような仕組みをつくるのが、知恵のあるタイプの人類だった。
でもそんな知恵より、違う宗教を蹴散らそうというパワーが現れる。そのパワーの前に、多くの文化が踏みにじられて消え去ってしまった。

文化を失って、違う原理の文化からコントロールされるようになると、人はますます狂う。
もちろん、うまくコントロールなんかできるわけじゃないんだし。

魑魅魍魎の断末魔(たとえば外務官僚が現在の状態を守り通したら日本は間違いなく滅びるから、どっちに転んでも断末魔だよな)をこの目で目撃したいものだなあ。
外務省の内側とかで。そう思ったこともある。

でも、実はもうとっくに目撃してるんだな。
国会で何をやってるか、外務省内で何をやってるか、じゃなく、私らがどう感じてどう動こうとしているか、が問題だ。
マスコミでも国会でもないところで動いている事態。
それは残念ながら外国のメディアを通して観察してみるなどということをしないと日本ではなかなかに見えてこない。辛いなあ外国語苦手なのに。

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2002年1月29日 (火)

滅びる体制ってのはこんなもん


日本経済がたとえ持ち直していくとしても、銀行に関しては基本的に破綻しているので大変であるというようなことをファイナンシャルタイムズでDavid Pillingという人が書いている。
http://news.ft.com/ft/gx.cgi/ftc?pagename=View&c=Article&cid=FT341PKM0XC&live=true

日本経済には巨大な闇が、合衆国やヨーロッパと同様にある。
(あっちはクリーンだ、なんて与太話に付き合っている暇は無い)
覚醒剤などの薬物に関するネットワークについて、宮崎さんが書いている。こういう世界はこういう人の話を聞いておかないと。
http://www.zorro-me.com/2002-1/020127ag.htm

ちなみに米国も滅びようとしているのでたとえばサウジ駐留女性米兵の服装の規制緩和を行ってただでさえ揉めている事態を余計ひどくしようとしている。グアンタナモのアルカイダ虜囚たちへの扱いについて、パウエルとラムズフェルドの言っていることが違うのも、面白い。
神浦氏
http://www.kamiura.com/new.html

原理原則が破綻する。そしてトラディショナルが失われる。
帰る場所が無くなる。人は狂い、体制は崩壊する。

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2002年1月28日 (月)

ウソをつく外務省 クビになる米の対アジア軍事官僚


朝まで生テレビでは今ひとつだったけれど、河野(太)氏のメルマガは面白い。
海外ニュース拾い読みに全文転載しておいたので、ご参照。外務省はウソをつく役所だと、その昔彼が駆け出しのころに感じた事実を書いていらっしゃる。在ペルー日本大使館占拠事件の関連である。
http://sv.mcity.ne.jp/D/10293/index.shtml
塩崎氏などにも見習って欲しい。今週のサンプロに出ます、というだけのメルマガは不要。票が欲しいだけのダメ政治家に見えてしまうぞ。
(なんて書いたら今日来たのは面白かった!塩崎さん、この調子でお願いします)
http://www.y-shiozaki.or.jp/
渡辺善美も面白いことを言う。自民党の政治家の何人かは、真面目な話、離党して新党を作るべきである。
大政翼賛会じゃないもの、が今回の国家的危機には必要なのだと私は思う。

フリーメーソンだろうがアメリカの子飼いだろうが生粋の民族派右翼だろうが中国ロビイストだろうがノースコリアの手先だろうがアカだろうがイスラム教徒だろうが、旗幟鮮明にしてテーマごとにあいあらそうべきだ。
大同団結の逆をいくべきだ。妥協するべきではない。そのことで国家的に弱くなり国際的な発言力が減ったってかまわない。そのかわり誰かの言いなりにはならない。日本のサイズをあきらかにしてそのサイズでの政治を行う。頑固に。どうせ負けた身である。かっこうのつけようはないのである。

徹底的に具体的なこと現実的な施策を実行するべきだ。田中康夫長野県知事はこのことでも正しい。何か出来る立場にたったらするべきだ。小泉首相は悪魔の手先の役割を演じている。田中氏を本気で憎んでいるとしたら長野県の古い政治家と小泉氏かもしれない。田中康夫氏は女々しいそしてあからさまな変態でそれはまさに古典的な日本人ということである。
小泉氏はマッチョを志向した卑怯者のええかっこしいでそれは黒船にお釜を掘られて隠れ変態化した明治以来の日本男児の典型といえる。

合衆国のマッチョな対アジア軍事官僚たちがクビになるようだ。クーデタでは日本は変わらない。それ以前にクーデタを日本で起こすのは難しい。副島氏のぼやきの有料版を読んでいる人にはわかるだろう。
http://soejima.to/
現実をしっかりと把握して行動すること。ものごとには互いに関係ないものなんてない、ということをもう一度肝に銘じること。

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2002年1月27日 (日)

象の文学。


象も文章を書くようになるとある学者が書いている。
馬鹿なと思う人はそのうち、日本でも翻訳が出るから読んでみるといい。
出版の頃にまたこのページで紹介しよう。

日本人は標準語というやつを使う。
日本語は狭苦しいものになってしまった。
もちろん日常には標準じゃない言葉が中心にある。

いい文章とはなにか。
生きた文章とは何か。

橋本治さんの「橋本治が大辞林を使う」(三省堂)はとても面白い本だった。
http://plaza.rakuten.co.jp/syurikoppa/diaryold/20011129/
「標準語を使うのは構いませんが、その「基準」なるものをあれこれ考え始めると、結局のところ「文部科学省の基準に従う」にしか行き着きません。私は、そんなこといやです。答が一つしかないーその答に従うことだけが正しい。私はそんな硬直したことがいやです。「基準というものはおおまかな取り決めである」としか、私は思いません。「基準から少しでもはずれたものは間違いである」という考え方こそ「間違いだ」と思います。」

必読です。さて日本は役所にみんなで従うのがうまい国になって、発狂し始めたってことですか…。

ところで栃東が優勝しましたが決定戦がこれじゃあね。
相撲人気、ますます辛い方向に行くだろうなあ。
千代大海、頑張れ。

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2002年1月26日 (土)

そしてU.S.A


エンロンの元副社長自殺。
日本企業のモラルハザードやらヤクザ裏社会との癒着やらは、確かに断罪されるべきだろう。
でもアメリカは自分たちはえらいもんねきれいだもんね世界の権柄いや憲兵だもんねといってもそんなもんだれも信じない。
大統領選挙の投開票もまともに出来ない国が民主主義の教師面にはほとほと恐れ入る。
エンロンについてはFT参照。
http://specials.ft.com/enron/index.html

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2002年1月25日 (金)

三千回言うけれど、外務大臣


田中真紀子をぼくは徹底的に支持します。

さて外務官僚に話を聞きにいこうと前に書いたけど、
結局いけずダメなぼく。
でも今度はちゃんと行きたいな。

アーネスト・サトウの本をまた読みましょう。
萩原延寿さんはなんで去年、あのタイミングでなくなってしまったのでしょうね。

鎖国が破れる数年前からこっちの百数十年の日本の外交を勉強しましょう。

http://www02.u-page.so-net.ne.jp/wf6/piccolin/
アーネストサトウの生涯
http://book.asahi.com/review/?info=d&no=612
萩原延寿「遠い崖」の書評

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2002年1月24日 (木)

今日は芸人さんと打ち合わせをした。


芸の道に精進する人間の目はきれいでいいなあと思う。
そのことばかり考えて、新しいものをつくり出す人。
そこにはつまらない打算や組織の論理やプライドなんか関係ない。
大事なのはプロセスと結果。

世界中で他にできる人がいない芸。
見ていて気持ちがよい。
それは人の心を解放し、
そして幸福にしてくれる。

芸とは人を幸福にしてくれるもののことをいう。

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2002年1月23日 (水)

倒産する日本。


昨日のFTの社説には倒産する日本 Bunkrupt Japan (日本の倒産かな?)というタイトルがつけられていてまさにカウントダウン気分。そして日本のメディアでは倒産という言葉じゃなくて破綻という言葉をなるべく使うようにしている感じ。

いよいよこれからは倒産だらけになっていく。
だから倒産という言葉を目にする機会耳にする機会は、おそらく思ったより減るだろう。言い換えの嵐が来る。

言い換えても書き換えても、現実は同じなのに。変わらないのに。

変えるには動くしかないのに。考えて、考えて、ものを言うしかないのに。

言い換えを続けているうちに、日本全体が倒産する。

カウントダウンの気分ますます強まる。

http://www.radio-tampa.com/kjnet/News/News022.html

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2002年1月22日 (火)

日本


帰ってきたら、無茶苦茶ダメな官僚の国だったことを再認識だよ(^^;)。
ニュースでは知っていたが、野上某の記者会見をケーブルテレビで見て唖然。
外務省はもう無くなっていいよ。
というか、もう日本は今の政体で続けていくのは無理だよ。

日本の地方のある町の話を聞いた。
そこでは、学校の先生が勝手に休んだりするという。
休まなくても、勤務時間以内しか学校にいない、という。
それがその町の組合が勝ち取ってきた権利なのだという。
4時前には生徒がいようがいまいが、先生は帰るのだという。
カリキュラムはまったく終わらないが先生はそれが実力だから仕方が無いということになるらしい。

これは教育ではない。これはシステムではない。これは国家ではもはやない。

アフガニスタンの復興にカネを出すことはまだギリギリできるかもしれない。
NGOの方々は国やお上とは関係なく仕事をしていけるだろう。
官僚の国である日本は、もはやダメ官僚の亡国となりつつある。
既存の組織とは違うもの、あるいは組織とは離れたところで、ぼくたちは日本を作り直し守っていかなくてはならないのだろう。

アメリカや新嘉坡や香港に逃げる、そして漂流民として日本語の文化を細々と守る、という選択肢も残念ながらあるかもしれない。
でもぼくはイヤだな。

寺山修司の
マッチ擦るつかのま海に霧深し身捨つる程の祖国はありや

を思い出す。
国が無くてもぼくは日本人である。

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2002年1月21日 (月)

新嘉坡


めちゃくちゃ優秀な官僚の国というべきか。
システムが素晴らしく機能していて観光客や金持ちの暇人には楽でたまらない環境。
しかしそのサービス・システムだけで世界に伍しているのか、というとそんなわけはないだろう。

華僑と欧米資本が交わる街。
第一次大戦前にもしも世界が戻っているとしたなら、それは最前線の一つ、ということになる。

なぜかアルカイダのテロリストの摘発がこの時期に増えてきた新嘉坡。
アジアの中でも、注視しておいていい国だろう。
日本との貿易協定のこともある。

もちろん隣国マレーシアにはマハティールがいる。
日本には、誰もいないが。
KOIZUMI Puzzleと題して、日本経済はどんどん悪くなっていくのに小泉首相の支持率は上がっている、と呆れたような記事がストレーツタイムズに載っていたな。

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2002年1月20日 (日)

歴史のリアルを体感して頑張ろう午年。


宮崎さん年頭の辞。
http://www.zorro-me.com/2002-1/020117.htm

続きを読む "歴史のリアルを体感して頑張ろう午年。"

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2002年1月19日 (土)

トルコの怒り。世界のいろいろな人が怒っている理由


電波少年の「手法」がトルコでは受け入れられなかった。
もちろん、同じトルコの国でも、時と場合によっては受け入れられたかもしれない。
でおあのタイミングでは無理だった。

もしかしたら、電波のスタッフとか、日テレの人なんかはトルコの怒りがわからないかもしれない。

アメリカの善良なキリスト教徒たちが、なぜテロの標的にされるかわからない、と訝しがっているのとまったく同じように。

ただ、日本人は何か言われるとすぐに飛び上がるから、今回も謝ろうとしている。
世の中には謝ってすむことと、すまないことがある、ということが日本人にはわかっていない。
だから謝らなくていいこや、謝らないほうがいいことは言われるままに謝って、謝らなくてはいけないことを鼻で笑って済まそうとしたりする。
世界一空気が読めない人たちかもしれない。

私は自分が恐ろしく空気がよめず、人の心がわからないつめたい人間なので他者のことを言えた義理ではないのだが。

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2002年1月18日 (金)

ダイエーとは何か、に鍵はあるのか?


ゾンビの王様とまでニューズウィークに書かれたダイエー。
それでもダイエーを救う、と小泉首相は決断(ほんとに?)

ほんとに救うのだろうか?
もちろんいち企業としてのダイエーを救うということではないだろう。
ダイエーをめぐるシステムを救うということだ。
それで国際金融が破綻をきたしても、ということだ。

一体全体そこまでして守らなくてはならないものとは何なのだろう?
日本は戦後、多くの国のサポートで成長を遂げてきた。
アフガニスタンを皆でサポートしようではないか、と書く小泉首相。

アフガニスタンを支援しながら、自国の経済を崩壊させようとするのはなぜだろう?

世界の経済も崩壊させかねない、と言う人々も少なくない。

はてさて日本は何をしようとしているのか。
何が日本に起こったのだろう。
いや、昨日今日の話ではなく、ここ百数十年の間に。

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2002年1月17日 (木)

正義ではなくきちんとした言論を


http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/
スクープは見るべき特集が多いね。
狂牛病問題における農水省の責任についての追求。

でももう、日本人は思い知ったわけだし、役所なんてものが力を持つ時代はもう終わりだよなあ。

英国ではブレアが良き人間としてインドとパキスタンの和平に寄与した顔をして、でも武器はしっかり輸出する、というわかりやすい状態。これに対してたとえばガーディアンは「do gooder Blair wastes his time」と題してしっかりと詰っている。最悪のことを世界中でしてきた英国だが、言論はちゃんとしている。少なくとも合衆国よりは。

合衆国は正義をがなりたてる。
言論は必ずしも正義ではない。
国が嘘をつき悪いことをするのは厳然たる現実である。
その現実に対峙するのが言論だろう。
言葉でごまかしたり迷わせたりするものではないはずだ。
迷妄は狂言綺語に任せておけばよい。

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2002年1月16日 (水)

近田春夫ってやっぱすごい


週刊文春「考えるヒット」ほんま面白いわ。小林秀雄より数百倍示唆に富んでる。

今週号で、小室哲哉の目指すものは新しい国歌の作詞作曲、でも政治的にYOSHIKIと競争だねみたいなこと書いていたけど、ふに落ち過ぎて爆笑。

いやー必読。小林信彦さんの連載でも芸人は人を幸せにしてくれるという才が一番大事、とうようなことを書かれていて、これも昨今感じていること。

国歌と幸福。

精進せにゃならん。

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2002年1月15日 (火)

日々是平安


自分の肉体的精神的脆弱さについてはもううんざりするほど思い知っているつもりなのだが、これから先の人生でもいちいち思い知らなくてはいけないのだろうな、と思いながら芝居を見る。妹背山婦女庭訓の吉野川、あるいは山の段といわれるところ。玉三郎初役の定高、吉右衛門の大判事、福助の雛鳥、梅玉の久我之助。我が子を殺す話であり悲劇である。玉三郎と吉右衛門が素晴らしく、胸にせまるものがある。
http://www.kabuki-za.co.jp/info/kougyou/0201/1kg_1.html
http://homepage1.nifty.com/tamotu/2002.1-1.htm
夕刻は某新聞社の方と某編集長と会食。初対面の新聞社の方、正義漢であり熱い心を笑顔で包んだ快男児とも言うべき方であった。二十年近く前の某強面関係への取材と忌憚のない記事掲載とその後の顛末など伺ってなるほどなあと思う。大きな組織にいるとバカになると書いたがもちろんできる人はいる。
新聞社氏と別れ某編集長、某制作会社N氏と謀議。今年はとんでもない年になるだろう。そういうときこそ、ぼくらのようなろくでなしにはしどころとなる。

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2002年1月14日 (月)

成人ってゆーかいま二十歳くらいの人へ一言


成人式もなにも何をもって成人というのかわからない社会を築き上げておいてそんなものやろうとしたってそりゃあ無理。人と成る教育を少なくとも公的機関は行っていないし、家庭でも行っていないし、町内会でも行っていない。アウトローやある種の会社やある種の業界などでは行われているところもあるが。だから市町村がやる成人式で暴れるのはある意味当たり前。
サントリーが昔から成人の日に広告を出していて、今は伊集院静さんの原稿が載っている。今年のもので伊集院さんは「大人になんかなるな」と書いている。「新しい大人になって欲しい」、と書いている。

「私は人の盛りは五年だと思っている。大負けに負けて十年だと思っている。スポーツの選手を見れば分る。十九やハタチまでに過去千年二千年のかけっこの記録を全身におぼえこませ、その上での選手である。スタートに並ぶ面々は皆々同じである。その上でしのぎを削るのである。三十歳を超えれば老雄である。(中略)
これを要するに人の才能は一つしかない。行きづまっても他に転じることはできない。花いっとき人ひと盛りである。若年のころ百メートルを十秒強で走ったから今も走れるとスポーツの世界では思うものはないのに、他の世界ではあるのだる。以前奇想わくがごとくだったから今もと思う経営者がある。
 私は一雑誌を主宰して四十年になるが、プランがわいて出て応接にいとまがなかったのは五年もなかった。それなのに雑誌が四十年も続いたのは全盛時代がなかったせいである。満つれば欠くるといって、全盛時代があれああとは衰えるばかりである。
 命ながければ恥多しという。」
 山本夏彦さんのコラムより。新潮社「その時がきた」所収。
要するにハタチだと大人だ成人だ、などということに何の意味もない。
そんなことを区切りに考えて騒いだり勘ちがいしたりするのは、ちょっと淋しい。
人は同じようには歳をとらない。
そして歳をとったからって人は成長なんかしない。

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2002年1月13日 (日)

何故大きな組織にいると


人はバカになるのか、と考えたくなってしまう。
もちろんバカじゃない人もいるんだけれど。

リストラされて何もできずにうろうろしていたり。
社会経済の現状を知る努力も自分が出来うる仕事の属する業界の現状すら知ることもなく
うろうろしていたり。

サンデープロジェクトで田中康夫知事県政のルポ。
県政改革ビジョンに嫌な顔をする県庁の人々。
自分の過去を否定されたといい、嫌がらせをし、ふてくされ、努力せず。
子供かよ。いや、子供のほうがずっとまし。

でもやはり田中県政によって次第に変わってきてもいる。
K嬢の県政ウォッチング
http://www2.diary.ne.jp/user/95992/
長野県公式サイト
http://www.pref.nagano.jp/index.htm
田中知事サイト
http://www.pref.nagano.jp/hisyo/governor/governor.htm
応援団でもある勝谷さんの日記
http://www.diary.ne.jp/user/31174/

それから赤旗が報道して他の新聞なんかも後追いした内調のインサイダー取引疑惑のネット掲示板問題ね。
サイバッチが配信してるけど(つーか2ちゃんねるにもね(^^;))
http://tcup71.tripod.co.jp/7130/cafe47.html
が舞台ですね。今も大荒れ中。
2ちゃんの方は探してね。すぐ見つかるから。

大きな組織にいると、やっぱりヴァカになるのかなあ。

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2002年1月12日 (土)

ユニクロの一計が今更ながら永田農法を


評判にしていますな。
http://kabu.zakzak.co.jp/news/kiji/2002011003.html
確かに非常に美味しい。ただ、あの美味しさとはまた違うけれど昔の野菜は味が違った、のは確か。もちろんぼくが覚えている昔、はせいぜいが昭和40年ごろ。1965年。それも覚えているといっても幼児の味覚のなかで。
どんどん野菜に季節感はなくなり見た目の青々さや鮮やかさや揃った形などばかりがもてはやされるようになり、味はつまらなくなった。

野菜について山本夏彦氏の「私の岩波物語」より。

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2002年1月11日 (金)

世の中には混乱と凶兆相次ぎ


テレビではいいタイミングでナウシカと、ライフイズビューティフルやってるし。

そして原爆後の広島のカラーフィルム撮った日系人の話やってるし。
人々子供がやたら笑顔。

核戦争がはじまるの?
いや普通の戦争がはじまるの?
いやいや虐殺がはじまるの?

さてエンロンが本格的に問題になってきた。
クリントンのセックススキャンダルどころじゃない、メインストリームの、
超疑惑。

戦争起こすには最高の環境。

ソマリア、フィリピン、北朝鮮、イラク。

近所に旅する。近所に住する。
いや世界中で同じ恐怖と、同居する。

宮崎さんサイト久々更新。宮城の筋弛緩剤殺人事件への疑義(アサヒ芸能)
http://www.zorro-me.com/2002-1/020109ag.html

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2002年1月10日 (木)

日本の破綻いよいよはじまりか。


やっぱりそういうシナリオか?
公的資金注入、銀行は国有化されて東京三菱以外は最終的に外資に。
ってそういうことか?

そういうことなんだろうな。

日本は様々な分野で信用を失っている。
たとえば考古学だ。日本の考古学は全くその信頼性を失った。
日本人が主張してきた日本の古代文化のイメージは出鱈目だった。
捏造した民間学者一人の問題ではない。つまりは日本の学問というものがダメだ、ということだ。

日本は信用されない。

http://www.aei.org/oti/oti13528.htm
アメリカの政府の意見をかたちづくる一環であるAEIがサウジアラビアについての分析を発表。
やっぱりサウジアラビアが反米に転じる可能性は大きそうだな。

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2002年1月 9日 (水)

円安が是認されいったいどこまでいくのか。


円安をアメリカも是認。
そして公的資金再注入はやっぱりやめたい、と竹中大臣などが次々に言い出した。

はてさてどこまで行くのか。今年の日本は面白くなるぞ。
ま、それも貧乏だから言っていられるのかもしれないが。

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2002年1月 8日 (火)

現場に行かないと見えないこと


今日も朝日新聞から。
辺見庸さんがカブールに行って書いている。
ーーーーーーーーーーー引用ーーーーーーーーー
戦争の定義が、武力による国家間の闘争であるなら、これは断じて「戦争」ではない、と。だれに訊ねても、激しい抗戦などほとんどなかったというのだ。それでは、米英両軍によってなされたこととは、いったいなんだったのだろう。それは、国際法も人倫の根源もすべて無視した、計画的かつ一方的「襲撃」だったのではないか。
クラスター爆弾の不発弾が無数に散乱するカブール郊外の麦畑で、私はひとしきり想像した。まったく同じ条件下にあるならば、米軍はアフガンに対して行ったような理不尽きわまりない空爆を、ボンやリヨンやメルボルンに対し、やれるものであろうか、と。クラスター爆弾だけではない、戦術核なみの威力のある大型爆弾(デイジーカッター)を、アフガンより数百倍も生活の豊かなそれらの現代都市に投下することができるか。おそらく、やれはしないであろう。そこにも、アフガンへの報復攻撃の隠された犯罪性があるのではないか。このたびの報復攻撃の裏には、冷徹な国家の論理だけではない、だれもが公言をはばかる人種差別がある、と私は思う。それにあえて触れない報道や言説に、いったいどれほどの有効性があるのかーーー私は怪しむ。
ーーーーーーーー引用終わりーーーーーーーーーー
一部だけを引いたが、全体をぜひ読んでほしい。そのうち朝日のサイトに出るんじゃないかな。

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2002年1月 7日 (月)

スロー・ヒストリー、考えるということ、言葉の力。


朝日新聞朝刊に坂本龍一さんと長田弘さんの対談あり。この取り合わせならもっと長いものを読みたい。
テーマは暴力の前に言葉・音楽は無力か。坂本さんのことはこの日記でもつとに取り上げているので、長田さんの発言からいくつか抜粋。

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2002年1月 6日 (日)

米国の意志で動く日本をリアルタイムに堪能しよう


現米国政府が日本経済をこれからどうしようとしているか、についてのヒントが以下にありますな。
http://www.aei.org/eo/eo13626.htm
共同が

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2002年1月 5日 (土)

どうして人は破壊が好きなのだろう


副島さん、去年とある金融業界誌に寄稿した論文をアップしてます。
http://soejima.to/
テロ事件とその前後の世界の動きについての例によって鋭い分析。

洋泉社「環境と文明の世界史」を必要があって再読しはじめる。新書ですが名著である。

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2002年1月 4日 (金)

仕事始め


でありますな。ぼくも今日は打ち合わせで某局。
しかしあまりに大きな動きが蠢いているときには、それを捕捉するのはとても難しい。いや、ここで毎日書いている与太程度の捕捉ならいくらでもできますが、取材して裏を取って形にして出すとなると大変である。でもそれをやるのが、ジャーナリストというものだ。頑張らないと。

神浦さんも今日から最新情報を更新されている。年末年始は沖縄に行っていらしたようですな。いいなあ、沖縄。
http://www.kamiura.com/new.html

欧米は二日から平常通りだから、世界はいろいろ動いている。ユーロの偽札が早くも発見されている。新ローマ帝国はどんな具合になっていくのだろうか。イギリスがどうするのか、が鍵だけれども。

海外ニュース拾い読み、もう少しちゃんと更新しよう。今日も更新してます。掲示板機能がついたので、誤訳の指摘などしていいただけると嬉しいなあ(甘えんな、ってか)。

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2002年1月 3日 (木)

まったりしている場合じゃないが


仕事も実はたまっているしな。

昨日親父の家から帰ってきて、しばらく仕事してると日付が変わった夜中に「陰謀のセオリー」やってるじゃないの。メル・ギブソンとドナー監督、リーサルウェポンのコンビが作った陰謀物。こういうパロディでもある作品がメジャーで撮れるだけ、陰謀ネタはアメリカではポピュラーなんだよな。
しかし現在のアメリカで上映したらやばかったりしてね。
MKウルトラがどうのこうのというようなネタです。
http://www3.xdsl.ne.jp/~hana/wrk0035.html
MKウルトラについては↑を参照。
ウェブ上で日本人のこの映画への感想を見てみたけど、陰謀論に詳しくない人は説明不足が辛いみたいだな。アメリカ人には当然ある知識がないわけだから、仕方のないところ。MKウルトラ知らない人も多いのだろうなあ。要するにパロディを楽しむには教養が必要だっていう当然の真理ね(^^;)。

そのあと今度はストレート・ストーリー。デヴィッド・リンチの映画。トラクターで500キロ離れた兄の家に行く老人の話。
前にも見たけど、やっぱり面白いなあ。
いくつかレビュー読んでみて。英語だけど。
http://www.cinephiles.net/The_Straight_Story/Film-Synopsis.html
http://www.haro-online.com/movies/straight_story.html
http://members.aol.com/ukcritic/StraightStory.html
とってもスローな、いい映画だ。この主人公のような人が、副島さんの言うリバータリアンなのかもしれないな。

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2002年1月 2日 (水)

日本の正月


昨日はすっかり過ごし(というか年中過ごさぬ日はないか(^^;))へろへろで友人宅から帰還。帰ってきたからよせばいいのにまた飲んで、少し寝てから地上波版「ザ・ロングインタビュー」。それから転寝して起きたらすっかり二日酔いである。二日酔いに実はほとんどならない私としては珍しい。珍しいだけにダメージ大きく、今日は全く仕事をせずごろごろとしたりテレビで映画を眺めたり。
何度見ても泣いてしまう「グッドウィルハンティング」。
http://www.mattdamon.com/
主演のマット・デイモンのサイト。その中にあるグッドウィルハンティングのページ。
http://www.mattdamon.com/profile/films/11.html
ガス・ヴァン・サント監督にはその昔インタビューしたことがあるなあ。「マイ・プライヴェート・アイダホ」のときだな。リヴァー・フェニックスと一緒に来日していて、リヴァーもインタビュー中に煎餅持って入ってきたんだよな。
脚本はマット・デイモンとベン・アフリックの親友役者コンビが書いている。ベン・アフリックはいい味を出しているのだけれど、余計に「パル・ハーバー」に出ちまったのがいまいましい。
というか、でも、要するにそれがアメリカであり、ハリウッドなんだよな。

自分の中では、アメリカの良いものは好きだし尊敬するけれど、もはや滅びつつあるアメリカへのある種の気持ちが醸成されつつあるのはもう仕方のないことだなあ。
むしろすっきりした思いもあり。

さて近所の神社で初詣をしてから、親父の家へ年始に行くか。
今日はあまり飲まないようにしないとな。

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2002年1月 1日 (火)

あけましておめでとうございます。


新年となったことにおめでとうということは忘れないでおきたいものです。
自分が年老いていくこともひしひしと感じ取っていくことも辛いですが大切なのでしょう。

で、正月早々オメデタイ記事が朝日に。
http://www.asahi.com/politics/update/0101/001.html

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