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2002年6月 7日 (金)

世界一警察が強い国


軍隊がねじれているせいもあるのだろうけれど、現在の日本の警察の力は凄いね。
神浦さんのおっしゃるように、フーリガン対策だサミットだなんだかんだというときに、警察はとにかく「威信をかけて」装備を整え、大量動員で警備する。これは予算を取って新装備をゲットすることと、警備体制強化の日常化、まあこっちも要するに予算にかかわってくる。これが目的だ。
もちろんイギリスのプレミアリーグの試合なんかでも騎馬警官がたくさん出てものものしいが、今回の日本の場合は異常である。ユーロカップのときにロンドンのソーホーをうろついたが、あそこは慣れているから取り締まる対象がはっきりしている。日本の警察官たちは違う。外国人をとりあえず犯罪予備軍と予断して取り締まっている。酒を飲んだり集団でいる外国人サポーターは基本的に監視する。このことが異常だとわからず何かあったらどうするのか、これでいいのだなどと放言するむきもあるが、少しものを考えてからものを言ってほしい。なにをそんなに怯えているのだろう?

日本は世界一警察が力を持っている国だなあと思う。予算を持っている。宮崎さんが言っているが、公務員でもエリートほど警察関係に行きたがるという。世界では日本は治安がいい国、とかろうじてまだ言われている。それは警察のおかげだったろうか?日本人自身のモラル意識の問題ではなかったのか?今の状態じゃ安全と言うよりは窮屈な国になってしまう。

しかしTBS、英亜戦中継の前に延々と警察密着スペシャルはないよな。酷い編成だ。それもほんの少しの騒ぎを針小棒大にして。煽り以外の何者でもない。警察なんかなくなれ、とはもちろん言わない。必要だと思う。ただ今の日本の状況は色々な意味でいびつすぎる。日本人は慣れてしまっているが、世界でそれがどれだけ異様に映っているか。

朝日の夕刊で、オフサイド・ルールは19世紀イギリス的なるものの凝縮、緩和されつつあるそれを守るのはサッカーの魂を守ること、それはつまり19世紀イギリス的なるものへの郷愁、という説を読んだが、なるほど。つまりそれは資本主義というものへの郷愁なのだろう。資本主義は世界市場を作り出した。そういうことだろう。この二百年間を考え直してみる、とりあえずワールドカップをそのきっかけにしてみようかな。

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