ドイツ、あれは13年前のことか。朝鮮半島は?
このタイミングで、黄海での銃撃戦。南北コリアに風雲、ワールドカップ後ではなく、まさにクライマックスの寸前だ。
シナリオが何なのかは考えたほうがいい。この空気を作り出すのに、時間はずいぶんかけられている。イワユル陰謀、というのではない。リーダーシップを取る人々は当然ある程度は考えてことに臨んでいる、その程度のことである。
ことであるが、それの掌で踊りつづけてきた日本や韓国や北朝鮮の人間たちにとっては冗談じゃない。またぞろ漁夫の利を取られるのか。ワールドカップのゲーム自体にはあまり興味のない合衆国の指導者も、ワールドカップ周辺の動きをチェックしていたはずだ。
W杯での審判問題をきっかけにして、日本のネット社会などで今までくすぶってきた嫌韓の主張がかなり表面に出てくるようになった。サッカーを知らない人々ほど、審判問題には理不尽を感じる。そこに嫌韓の気分や怪文書が結びつく。日本が負けてしまったこともあり、嫉妬深く正義大好きの日本人はヒートアップするが機能不全のマスコミはそれに答えきれない。
審判問題については冷静にもっとちゃんと取材する必要がある。買収疑惑についても勿論だ。FIFAという組織、チョンモンジュという政治家はしっかり調べないといけない。私はある企画を紙にしているところだ。
不審船のことから今回の銃撃戦、常にタイミングを考えるべきだ。サミットで話し合われたのはアフリカの問題か? いや、一番の急務は朝鮮半島の問題だったはずだ。シュローダー氏はサッカーのためだけに小泉首相の政府専用機に乗ったのか? ドイツとはどんな国だ? ドイツで起きたことはなんだ? ナチス・ドイツと大日本帝国、そして分断国家。ワールドカップの決勝に、西ドイツではなくドイツとして出場することの意味は小さくないはずだ。
日本人は朝鮮とは何か、を中途半端でなく、こそこそとでなく、堂々としっかりと大真面目に勉強し続けなくてはいけなかったのに。語り合わなくてはならなかったのに。好き嫌いに収斂させてはいけなかったのに。
とはいえ事態はこのあとどんどん変わっていくだろう。足腰をしっかりと決めて、冷静さを失わないようにすることが何よりも大切である。ヒステリックに、知らず知らずに自分の中にたまった不満をぶちまけることは一瞬気持ちいい。しかしそういう個人はまったくもっていいカモにされるだけである。
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