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2002年7月 5日 (金)

日本の行き先


「その感情とは何だったか。多分それは、子供の時のぼくをつつんでいたはずの歓びーーこの自分をまるごと、今あるがままに受け入れることのできる幸せ。今はまだない未来の自分ではなく、今の自分の、今この時を抱きしめることの歓び。」
(辻信一「スロー・イズ・ビューティフル」平凡社刊 あとがきより)

「川の活気と華やかさは、単調な日本の街のそれとはまったく違っていた。これほどまでにイキイキとした岸辺など頭には浮かんでこなかったーー思いつくのは果てしなく続くコンクリートの土手だけ。突然、日本が世界の現代社会から遠く離れてしまった存在のように感じた。そこで思いついた本のタイトルはーー「無関係・日本」。日本はあまりにも長い間巧みに世界を排除してきたため、ついには日本は置いてきぼりにされ、世界の流れと無関係になってきた。
 しかしk、この本のための調査・研究を進めるにつれ、日本が直面する問題は、私が想像した以上に深刻であることがわかってきた。「無関係・日本」どころか、世界の国々に対して大きな教訓となっている。それで、タイトルを変更することにした。」
(アレックス・カー「犬と鬼」講談社刊 プロローグより)

コンクリートのダムを作ることがなぜ問題なのか、考えましょう。材料はたくさんあります。日本の行き先を考えましょう。

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