にほんじんの英雄
英雄は、時代が変われば英雄じゃなくなることはよくある。
ヒトラーだって期間場所限定の英雄だったわけだ。
日本の英雄たちも、いろいろな評価を変化をうけてきた。
維新の英雄に対しては、いろいろあるにせよ、今のところ評価の大きな逆転は起きていない。新事実が発見されたり、化けの皮がはがれかけるということはよくあるが、それでも国民の人気投票的な評価には大きな変化はない。西郷や竜馬の評価が大きく落ちることはない、そんな気に誰もがなっている。
敗戦前までにできていた伝説を、まとめあげてみせたのはもちろん司馬遼太郎だ。司馬遼太郎がつくった世界に、いまの日本人たちはいる。大雑把な言い方だけどさ。
大きくは明治維新から。中間的には敗戦時から。間近くは1970年代から。日本人の精神世界は同じである。
ほんとうはもう変わらなくてはいけないのに。
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