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2002年10月24日 (木)

対テロ戦争図解


masaさんの対テロ戦争図解は興味深い。
http://www6.plala.or.jp/masak12/polsci/ir/ww3/index.html
−−−−−−−−−引用−−−−−−−−−
このページの目的ははっきりしています。対テロ戦争に隠された大国の思惑を明かにすることで、読者の持つ世界認識を再構築すること。そしてこの世界が現在第三次世界大戦前夜であることを明かにすることです。

分析はいくつかの理論的前提をもって行われます。

・国家は統制の取れた理性的存在である。
・国家は自分の利益を最大限追求し、自己保存が危ぶまれた時のみ他国と協力する。
・国家の力は、常備軍の数と軍事技術に代表される軍事力、GDPとGDP per Capitaに代表される経済力、そして人口の多さ、領土の広さ、及び立地条件を合わせたものとして定義される。
・大国は小国の生殺与奪を握る。
・上記前提に例外はない。
これら現実主義の前提を鑑みることで、我々の持つ対テロ戦争の認識が大きく変わります。対テロ戦争の現在のフェーズでアメリカが望むものはアルカイダを潰すことではなく、新しい国際的パワーバランスを作ることにあります。そして、この新しいパワーバランスは地域ごとの二極化であり、将来的な脅威になり得るEUとロシアをチェックしつつ、地域覇権となりつつある中国を封じ込めることにあります。

また、この試みに於いて最も強調したい部分は、均衡確立へのプロセスの中で、中東、東アジア、そして南アジアで同時期に短期的な核戦争が行われる可能性が極めて高い、ということです。

しかし、均衡が確立されることは対テロ戦争の終焉を意味しません。あくまでもアルカイダが潰れなければ対テロ戦争は終焉を迎えず、アメリカ国内での核爆弾テロも起こりうるでしょう。こうした、均衡確立後の説明はこの連載では行いません。話を複雑にすることで、読者に無用な混乱を与えたくないからです。現時点で私が言えることは、アルカイダが存在する限り、アメリカは世界を自由に作り替える権限を持ち、我々が新しい世界システムの到来を見るまでアルカイダは生かされ続ける、ということだけです。
−−−−−−−−−引用終わり−−−−−−−−−
大変参考になります。

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