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2002年11月 1日 (金)

讀賣巨人軍翼賛的体制


日本は讀賣巨人軍翼賛体制化の国である。
もう、ほとんどその体制は壊れようとしているのだが。
ジャイアンツ思想を伝播させようと、某オーナーはマスコミ総動員で日々頑張っている。サラリーマンたちは昔はよくこの体制に飼い慣らされていたのだが、どうも違うのではないか?と十年位前から気がつき始めた。そしてアメリカには大リーグというものがあることに今更ながら気がついた。スポーツにはサッカーというものもあるいということにも気がついた。翼賛体制が成立するのは、治下の人々がものを知らないということが前提になる。ジャイアンツ礼賛の放送ばかり見ていたら洗脳されてしまって当然だ。ぼく自身昔はそうだったからよくわかる。智慧を持った日本人たちは、この体制のダメさに気がつき始めた。そして、亡命する変わりにどんどん自分たちの頭で考え出した。ありがたいことに、政治体制はいわゆる自由主義だからね。
讀賣巨人軍の一員たちのなかにも、ちゃんと物を考え、行動する好漢はもちろんいる。それは、四番打者であった。この男を脱落させてしまうと、この体制は崩壊の危機に陥る。組織は必死に動いたが、松井には勇気があった。男気もあり恩も知る彼は、自分がやるべきこと、やりたいことをやるのに断腸の思いをする必要があった。裏切り者と罵られることを覚悟しなくてはならなかった。
松井はもちろん裏切り者などではない。野球というものを裏切っているのは讀賣巨人軍翼賛体制のほうである。人間を裏切っているのは讀賣巨人軍翼賛体制のほうである。松井が行ってしまうと日本のプロ野球が潰れる、という人がいる。違う。日本の讀賣巨人軍翼賛体制が潰れるだけである。むしろ、プロ野球は再生する。
松井秀喜はまさに英雄である。頑張って欲しいなあと思う。それからとりあえずはヤンキースに行っても、どこか他に移ってほしいなあと思うなあ。スタインブレナーはナベツネほどじゃないけど、嫌な奴だからねえ。

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