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2003年1月 2日 (木)

日本の文化


日本の文化はいくら掘り起こしても掘りきれない凄いものがあると思う。それに対すれば、生意気ないいがかりではござんすが、アメリカは、深みにおいて、ああ不幸だなと思う。思わざるをえないところがある。

実家に久々にゆっくりと行った。レコードをたくさん聞いた。百年間の遺産がそこにある。日本の詩の面白さを聞く。ぼくは両親に感謝する、子供のころから揃えてくれていた日本と世界の文学全集、モーツァルトやらのレコード全集。日本語の美しさを西欧のクラシック音楽の美しさと同時に耳にすることができた。

カウンターカルチャーも子供のころから全身に満喫した。叔父叔母たちは1960年代当時二十代で、元気で、不良で、面白かった。ビートルズも、ストーンズも、あの時代の匂いも、彼らの衣服からこぼれ出る輝きから子供だったぼくは全身にいただいた。

日本はイラクよりも、北朝鮮よりも、世界に憎まれていた。原爆を二度にわたって落とされた。このことを考えよ。核を使用することは今この世界で、これだけ人が殺される世界で、ありえないほどの罪と目される。でもアメリカが、日本に、原爆を落とした。それは事実だ。アメリカを、日本は何だと思っているだろう?クロフネで、眼を覚ましに来てくれた恩人か? ハリウッドの、ジャズの、素晴らしい文化の伝道師か? 戦後民主主義を教えてくれた先生か? 金融市場を持ち込んでくれたグローバリストの神か?アメリカは友か?人殺しの直後に友か? つまりぼくらは奴隷か?

奴隷なんだろう。

日本の文化はなんだろう?「忠臣蔵」劇は明治維新以降実は妙に作り変えられている、とぼくは思う。そうやってできあがったドラマいったいなんだろう?誰がそれを作り変えたのだろう?

北朝鮮の悪口は簡単だ。ぼくもいくらでも書く。書いてきている。でもそれじゃあ話は終わらない。何が作ったのだ? 朝鮮と日本との関係を作ったのは誰だ? 明治維新を作ったの誰だ?

一歩引いて考える。それがぼくらの仕事だ。

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