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2003年1月 9日 (木)

新しい経済のシステムが必要とされている


銀行のシステム、株式のシステムの破綻はもう時代的にも地域的にも限局されたものではないという気がしてならない。有効な新しい経済システムができあがる前の産みの苦しみの時代に入っているのではないか。そのためのいろいろな試行錯誤の一つとして、未来バンクというものを知っておく。
http://www.jca.apc.org/npois/mirai/
----引用

「未来バンク」といっても未来バンクは銀行法で定められた銀行や信用組合ではありません。未来バンクは、民法第667条に基づいて設立された組合(市民の集まり)です。

未来バンクが金融機関でない理由は、法的制約もさることながら、金融自由化が進む中、大蔵省は新しい金融機関の設立を原則として認めない方針を取っている為です。

金融機関以外では「預金」を取り扱うことが出来ません。未来バンクがお預かりするお金は「出資金」という事になります。

「預金」と「出資金」の違いはなんでしょうか?

それは、預金は元本が保証され、大抵の場合は利子率も事前に提示されている事が必要です。「出資金」は元本が保証できません。利益が出れは「利子」ではなく「配当」が行われますが、配当率も事前に保証することは法律で禁止されています。

要するに、「出資金」は企業が資本金を集めるときによく使われる方法で、「元本を保証しない」「配当を保証しない」という制約を守れば、誰でも集めることが出来ます。

未来バンクはこうして集めた「出資金」を融資団体である未来舎に出資します。未来舎は、そのお金を、資金が必要な組合員の方に融資します。お金を人に貸すことを繰り返し実行するときには貸金業としての届け出が必要です。未来舎は、この届け出を東京都知事に行っており、事務所は東京都内にしか置けませんが、融資は全国に行うことが出来ます。
----引用終わり----
未来バンクは破綻せず運用されている。このやり方はかなり有効なもの、になりえる。無尽について書いたことがあるが、その仲間であるように思う。前近代にヒントはやはりある。

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