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2003年2月 3日 (月)

アジアは千ある


四方田犬彦さんが朝日新聞の夕刊に「アジアはいま千だけある」と題してエッセイを書かれている。
----引用

アジアは一つであったためしがなかったし、今後も宗教や文化の点で、一つに統合されることはありえないだろう。だが、それははたしてアジアの不幸なのだろうか。わたしにはむしろ、アジアは千だけ存在すると思い切って宣言してしまった方が、より現実的であるように思われる。天心がかの有名な警句を発して百年が経過したとき、われわれを取り囲んでいるのはアジア文化の多様性であり、ともすればアメリカ一辺倒、英語一辺倒の今日的風潮のなかで見つめなければならないのは、いかにマイナーであろうとも多様性をあるがままの形で肯定する精神ではないだろうか。
----引用終わり----
然り、そして世界は万も億もある、ということだ。

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