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2003年3月 6日 (木)

三浦和義氏無罪確定


三浦和義さんは日本のマスコミの歴史上、この上なく大きな存在である。あの事件に関する報道以降、日本のマスコミは質的に変化を遂げた。ぼくはあの当時、まだ三浦さんが捕まる前に、仕事でつきあいがあった。ブルータスの駆け出しフリーエディターだったぼくは、連載を持っていた三浦さんのための資料を集めて送る仕事をしていたのだ。

テレビ、新聞、雑誌が踊りまくったロス疑惑。その只中でぼくはマスコミの仕事を覚えていった。三浦さんが逮捕されたのはブルータスが缶詰にして沢木耕太郎さんの取材を受けてもらっていたそのホテルの駐車場でだった。長い裁判。有罪になどなりようがない、乏しい証拠。三浦さんはマスコミ各社に数多くの訴訟をしかけ、勝ちまくった。

もうロス疑惑も知らぬ人が増えた。だが、もしもマスコミで仕事をしているような人、興味があるような人は一度検証してみるべきだと思う。あのとき、何が起こっていたのか。そして、その後何がどう変わったのか?

マスコミはその後オウム、そして金正日が拉致を認めたこと、この二つの事件でまた変質したのかもしれない。いろいろと感慨にふけるばかりではなく、しっかりと考えてみたいと思う。

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