河野太郎氏出席の興味深いカンファレンス in USA
河野太郎氏のごまめの歯ぎしりはいろいろ私のような下々のものには知り得ない世界をかいま見せてくれて面白い。全文転載ならぜんぜん許可という姿勢も正しい。いま米国でこんなカンファレンス(フォーチュン ブレインストーム2004)に参加しているそうだ。面白そう。HPの社長は美人でもあるので本当に大統領の目があるかもしれないなあ。
以下引用。
ごまめの歯ぎしり メールマガジン版
河野太郎の国会日記
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昨日からアメリカに来ています。
コロラド州のアスペンでアスペンインスティチュートとフォーチュ
ン誌の共催で開かれているbrainstorm2004に今日から三日間参加し
ます。
日本の政治家は竹中大臣が直前にキャンセルになったため、僕一人
の参加です。日本の政治家がきちんと海外に向かって主張するのは
とても大切なことだと思います。特に、日本に対する興味が薄れて
いく中でこうした国際会議で発言するのは大事だと思います。
日本の政治家の外遊は、外国の肩書きのついた人に会っていろいろ
と質問をし、写真を取ってありがとうございましたというのが多す
ぎると思います。それよりも発言し、主張して、質疑応答をしてと
いう他流試合をやって、さらにコーヒーブレークや飯で人間関係を
作るという作業を政治家がやることが必要だと思います。
DAY1
10:00 ウェルカムブランチ
11:45 基調講演 カーリー・フィオリーナ(HP会長)
12:45 ヌール王妃(ヨルダン)他
13:00 テレサ・ハインツ・ケリー(ケリー上院議員夫人)
13:45 第一セッション
15:00 第二セッション
16:00 第三セッション
17:30 レセプション
18:15 特別セッション(中東と世界)
20:30 テッド・ターナー
第一セッションは以下の中から選択
Understanding Islam and what it means for the world
Is there a fortune at the bottom of the pyramid?
Doing business in dangerous places
The declinein America's reputation*(僕の選択)
第二セッションは以下の中から選択
How to be a rational executive in a crazy market
China:REality check and outlook for business
If humans were built to last
Scenario planning at the Pentagon*
AIDS:Is it too late?
第三セッションは以下の中から選択
Technology, big brother,and your privacy
Winning the oil endgame*
Philanthropy with a profit motive
Scientific progress and spiritual panic
最もすばらしかったのは基調講演をしたHPのカーリー・フィオリ
ーナ会長だった。おそらく彼女はアメリカで最初の女性の大統領に
なるだろう。
ディナーセッションになったテッド・ターナーのトークは爆笑の連
続だった。CNNを創り上げ、アメリカズカップとワールドシリー
ズを制し、国連に対して途方もない貢献をしようとしている男はた
だ者ではなかった。
中東に関する特別セッションは参加予定のシモン・ペレスとエジプ
トのファミー駐米大使が欠席だった。ピンチヒッターにパネリスト
として登場したヌール王妃に、中東の王制は立憲君主制に変わるべ
きではないか、その方が王制の正統性も高まるのではないかと質問
したが、答はなかった。ニューヨーク市のモスクのイマーム・ファ
イサルがその通りだと答えてくれたが。かなり多くの人が夕食の時
に「あの質問の答が聞きたかった」と声をかけてくれた。残念。
第三セッションでは、脱石油時代に備えて省エネと技術革新が必要
になり、「再生可能エネルギー100%」に移行する必要があると
言う意見がほとんどだった。
石油に変わって原子力というのはほとんど誰も相手にしない気違い
ざただった。
日本の省エネは進んでいるという意見に対しても、それはごく一部
の産業のことで、例えば人家やビルなどの建物に関しては日本は非
常に遅れているという指摘があった。燃料電池車にしても、まず車
体を軽く安全なものにするための鉄に変わる素材の導入からの話に
なる。軍がまず調達をすることにより価格を下げ、それを民需に転
用するというシナリオがある。
日本に対しては、省エネが進んでいる、自然エネルギーでは足りな
いという全く根拠のない二つの思いこみがあり、進歩を妨げている
との厳しい指摘があった。
テッド・ターナーも地球温暖化について思いを込めて力説していた
し、実はアメリカはかなりエネルギー問題に関してしっかり取り組
みつつあるとの印象を受けた。
京都議定書などよりも国家の安全保障だという意識が優先している
し、地球環境がこのままではダメになるという意見がいろいろな分
野の人から出されていた。アメリカを侮ってはいけない。
この会議の主な参加者リストは:
カーリー・フィオリーナ、テッド・ターナー、ポール・ウォルフォ
ウィッツ、ヌール王妃、テレサ・ハインツ・ケリー、ウェスリー・
クラーク、バンダル王子、ビル・ブラッドリー、ティム・ワース、
ジェリー・ブラウンJr、ジョン・ドーア、マイケル・アイズナー、
ロバート・ヘフナー、ウィリアム・ヘーゼルタイン、ロバート・
ミューラー、ラルフ・リード、ケイシー・ワッサーマン、ボリス・
タディッチ、河野太郎等々総勢二百八十名
(問題 リストからFBI長官、セルビア大統領、ウォルト・ディ
ズニーのCEOを探せ)
明日の午後が僕の出番だ!
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■編集:河野太郎
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