ハルウララに関して、基本の諸問題をちゃんと押さえてから語ろう
プロ野球は改革の途についている。日本がそこにいまきているということだ。それは中央競馬にも地方競馬にも来ている。高知の、そして競馬のローカルな話は日本全体の問題を炙り出しているのだ。つながっているのだ。それは世界にもつながっている。あたりまえだけど。
昨日のTBS「アッコにおまかせ」で、ハルウララグッズのロイヤリティの取り分が7%、競馬場93%、と馬主の取り分が少なすぎるような言い方をしていたが、普通馬主が自分のもち馬のグッズ商品化されたってロイヤリティなんて3%くらいだろう。競馬場側の取り分が93%とか書いてたのもおかしい。制作費や経費はどうなってる?安西さんが出してるの?だいたい安西さんってつい最近馬主になったばかりだし、無償で譲り受けてるんだよね?なんてことを誰も説明しようとしない。
この問題については実名匿名ハンドル名の方々がネットに参考になる意見を展開されている。須田鷹雄さんや斉藤修さんのページなど読んでほしいがとりわけ読んで欲しいのは馬耳東風競馬データ予想の管理人さんのブログだ。9月14日以降のエントリはすべて必読。リンク先や引用などもしっかり読んでほしい。情報なども過不足なく、実に参考になる。すべてのマスコミの方々は、このブログを熟読してからハルウララ問題を語るべき。もちろん立場はいろいろあろうし考えもいろいろあると思います。でもその前に基礎知識としてこのブログは必読。特に競馬をあまり知らないマスコミ関係者はぜひ読まれたし。勉強になるし。疑問に思うことや反対意見を持つ人もたくさんいるだろうけれど、そういう人はリンク先なども熟読玩味していろいろと考えてみて欲しい。安西美穂子さんや白井透さんのサイトを読んでこの人たちがどんな人たちなのかをゆっくり考えて欲しい。
何度も言うけど、ぼくは負けつづける馬が売りになって赤字の競馬場が救われるということはそもそもありえないという基本からすべてを考えている。一瞬の奇跡はあった。でも十年五十年百年先のことを考えるのが文化のベースだ(ハルウララ系を妄想することじゃないぞ(^^;))。高知競馬と安西美穂子のどちらが正しいという話じゃないし、目の前の破綻を回避したい高知の人たちを全否定するということでもない。単純化しちゃダメだ、ということだ。
ハルウララって勝てない馬がいて、いつしかみんなが応援しだして、自分の人生に重ねあわせたりなんかして、美談だ面白い、今度は馬主と競馬場の対立でトラブルネタだ面白い。確かに1分の「絵」になる面白いVTRのネタだとは思うよ、でもだからこそその裏にあるものをしっかり押さえずに放送なり出版なりするのはいったいどうなんだ? それは信じられないくらいひどい怠慢な行為じゃないか?
競馬だけのことじゃない。プロ野球だけのことじゃない。考えないといろいろなことが手遅れになる。
9月21日追記
日経新聞の野元賢一記者が委細を尽くしたコラムを書いてくれた。こういうのがプロの仕事である。必読。
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