香田さんの遺体が発見された、いたましいことだ。
早朝アジア系の若い男性の首を切断された遺体が発見されたが、政府は今度は慎重に確認しているという。さっき日本テレビ系では遺体は香田さんと流れたがいまTBSではまだ確認中と言っている。どっちが本当なのだろう。現場の混乱がしのばれる(その後10時17分頃TBSでもテロップで指紋などから確認と流れた)。身長体重頭部の特徴などが香田さんと一致する、とイラク人は言っているようだ。昨日の朝までは生きていたという情報をアンマンの日本の対策本部は持っていたらしいことなどをTBSでは言っていたが。自殺に等しい行為をして本当に殺されてしまった。世界が平和ならそんなことは起きないのに、といっても世界は平和じゃないのである。それをどうにかする為に、何をやらなくてはいけないか? やめろといってやめる戦争ならとっくにやめているだろう。大統領選挙はどうなるのだろう。町山さんがブッシュが勝かもしれない理由を明確に書いている(1、2)。
以下引用。
そこで、「ブッシュはスポーツマン」と言うのはさずがに無理があると気づいた共和党は戦略を変えた。
共和党のジュリアーニ元NY市長は、ケリーが地元ボストン・レッド・ソックスの選手の名前を間違ったことを揶揄した。
またケリーがグリーンベイパッカーズのホームスタジアムの名前を間違えた時は、共和党や保守系ラジオのDJたちは鬼の首でも取ったとように「ケリーは普通の男のようなフリをしてるけど、実はプロスポーツなんぞ見もしないで、優雅にスキーをしてるような東部のエリート野郎だ」と大騒ぎだった。
いっぽう、ブッシュは接戦州の演説で野球用語やフットボール用語を駆使して、スポーツ・ファンの気を引いている。 これはとんでもない欺瞞だ。
共和党は接戦州で勝つために、実際は運動神経の鈍いブッシュを「スポーツ・ファン」として宣伝し、実際はスポーツマンであるケリーを「偽スポーツ・ファン」と中傷しているのだ。
実はこれは、もう一つの欺瞞とよく似ている。
共和党は徴兵を逃れて州兵に逃げ込み、そこでもサボったブッシュを戦時大統領として持ち上げ、実際にベトナム戦争に志願し、命をかけて戦友を救ったケリーを、帰還してからベトナム戦争に反対したという理由で、裏切り者呼ばわりしている。
もっと嫌なことに、ブッシュが高校の成績が悪くて、今でも英語や教養に問題があり、アル中だったことは、接戦州に多いブルーカラーの人々にとって親近感を呼びこそすれ、決してマイナスにはならないのだ。
逆にケリーがフランス語も堪能なことが「気取りやがって」という反発を呼んでいる。
だからディベートでケリーがブッシュを言い負かした時も、勝負はケリーの勝ちとしながらも、「好感度」では、しどろもどろだったブッシュのほうが勝ってたりするわけだ。
ちなみに2000年の選挙時にオイラはコロラドに住んでたけど、ウチの近所の仲間(軍隊経験者多し)がいちばん応援していたのは共和党のマケインさんだった。筆者も共和党左派のマケイン氏が理想的な大統領だと思っていた。
マケインさんは志願兵としてベトナムに行き、捕虜として何年も収容場に入れられたが、自分を処刑しなかったベトナムの民に感動して、その後もベトナムを訪れ、ベトナムを支援している。
人種差別に激しく反対しており、養子はバングラデシュの孤児だ。
ところがブッシュはマケインさんを中傷するために「彼はベトナムの収容所で狂った」「ベトナムに洗脳された」「黒い子供がいる」とデマを撒き散らした。
ブッシュのやり方はいつも同じだ。
以上引用終り。
そういうやり方で世界覇権国の指導者が選ばれて行く。根はとてつもなく深い。ぼくも含めて日本人は何もわかっていない。情報も知識もツールもない。問題はそれなのだ。殺された香田さんをぼくはバカだと思うが、それは自分自身だって程度の差だけで同じ種類のバカだということをわかっているから思うのだ。ふつうのバカが殺されてしまったから辛いのだ。世界がつながっているんだということを、こんな形で教えてくれたことになるが、果たしてそのことをぼくたちはしっかりと感じ取ることができているのだろうか。ふつうのバカがせめて危険を回避して、自分のあたまでものを考えて、未来を見据えて行動する。そんなふうに世界がなるように、自分でできることをやりつづけるしかないのだが。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント