外交と情報戦の現場を感じさせる稀有な本「国家の罠」
相変わらず脳が傷ついている感じである。自分が内から崩れていくというのはこういうことであろう。ここを乗り切るには苦しむ以外方法は無いだろう。午後トドプレス第二編集室。今のところ会議スペースとしてあいている部分で今日は撮影をしていてにぎやかだ。いろいろ作業。終わって自宅近くで妻と食事。遅ればせながら「国家の罠」を読み始める。噂にたがわず面白い。「情報屋」らしい緻密な記憶力が生み出す文章の面白さもあってどんどん読み進められる。そして内容はレベルが高い。隠されているであろう事実を想像しながら読む。佐藤優氏のような人物を失って日本の外交は大丈夫なのだろうか? この本、いろいろな面白さがあるが、とりあえず佐藤氏の記憶の仕方についての記述など実にリアリティがあってなるほどと思った。プロとはこういうものだ。そしてこの類の記憶力は強い。「情報屋の基礎体力とは、まずは記憶力だ。私の場合、記憶は映像方式で、ないかきっかけになる映像が出てくると、そこの登場人物が話し出す。書籍にしても頁がそのまま浮き出してくる。しかし、きっかけがないと記憶がでてこない。(中略)私はときどきコップを口にする。その水の量と検察官のやりとり、また、西村検事は腕時計をはめず(腕時計をしているならば、時間とあわせて記憶を定着させることはそれほど難しくない)、ときどき懐中時計を見る癖があるので、その情景にあわせて記憶を定着させた。いまでも取り調べの状況を比較的詳細に再現することが出来る。」
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