作文を書ける子供は幸せ
ぼくやその他日本人たちにオシム監督について教えてくれたのは「オシムの言葉」だったと思う。 その本を著者の木村元彦さんと作った編集者のTさんとはずいぶん前週刊SPAで競馬の連載をしていた頃からお世話になっている。 そのTさんのブログから。
特権階級が大嫌い。権力をかさにきて、偉そうにしているやつが嫌いで、いつもその目は、幼い子供たちや、 立場の弱い人に向けられていた。
『オシムの言葉』が、高校生の課題図書に選ばれ、そのポスターを持って、木村さんと一緒に報告に、 ジェフの練習場に行ったときの一言が忘れられない。通訳の間瀬さんを通して、「課題図書に選ばれました」と報告したら、 高校生が作文を書いている姿の写真を見つめながら、「作文が書ける子供は、幸せだな」と、たった一言。
「世界には、生きていくのさえ大変な子供たちがたくさんいる」——ことあるごとに、そういう発言をしていたオシム監督の、 子供たちへの大きな愛情を感じる一言だった。
子供たちの作文をセルボ・クロアチア語に翻訳してオシム監督に届けようとしている矢先だったそうだ。ほんとうに、 オシム監督の健康の回復を心の底からお祈りするしかない。世界が健康でありますように。
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