« 勝った! | トップページ | サッカー批評37号 オシムが教えてくれた »

2007年12月11日 (火)

「キル」 NODA・MAP シアターコクーン 上出来でした妻夫木聡、広末涼子

キル

「キル」の再々演。人気の野田秀樹の芝居、妻夫木主演ということもあり切符を取れない。今回はプレリザーブが運良く当たった。 忙しい最中だがこれを見ないわけにはいかない。

初演は見た。堤真一がとても良かった。野田秀樹さんがイギリスから帰って、NODA・MAPとして最初の公演で、 大変期待して見て期待を大きく上回る感動をした。さて今回はどうか。

パンフで野田さんが言っているように、初演よりシンプルに、わかりやすくなっているようだった。 おそらく台詞の量も運動量もけっこう減っている。それが効果をあげて話の芯が見えやすくなり、堂々とした芝居、 古典的な芝居という感じを持った。

テーマは時を選ばない一般的なものだし、むしろ昨今の世間世界の風潮はこのテーマをより一層ハードにわれわれに迫っている、 というようなものである。デザイン。心を伝えるデザインとしての文字。言葉。昨日浅葉克己さんに伺った話ととてもシンクロした。 シンクロニシティ、セレンディピティ、というものは確かにある。というかこの世はすべて繋がっているのだから。

単純すぎる善意や単純すぎる世の解釈に苛々していたところもあって随分気持ちよくなれた。「富士山を太平洋にブン投げる」 一派の端くれとして、やる気になりましたよ。今は日本に帰ってきているらしい某旅人も自分探してる場合じゃないですよ。 ピッチ上では富士山をブン投げていたのにね。

ところで妻夫木聡。もちろん堤真一とは全く違うキャラクター。より甘い、どこか中性的な部分もある。そういうテムジンを見事に演じた。 広末涼子も良かったです。若い役者はリズム感と音程がいい。音楽がベースにあるので、彼らは舞台に耐えられるのだろう。 もっとどんどん舞台を経験して欲しい。リズム感と音程という意味では高橋恵子が意外に苦労しているように思えた。 結髪の勝村政信と人形の高田聖子、イマダの小林勝也はしっかりと脇を支えて、全体のパワーはかなりのものでした。

世界は何度でも崩壊する、崩壊してはまた産まれる夢。さて仕事しなくちゃ。

|

« 勝った! | トップページ | サッカー批評37号 オシムが教えてくれた »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/24781/17342532

この記事へのトラックバック一覧です: 「キル」 NODA・MAP シアターコクーン 上出来でした妻夫木聡、広末涼子:

« 勝った! | トップページ | サッカー批評37号 オシムが教えてくれた »